仕事ができると言われる人を前に、うむむと考え込んでの、これ | 柴田朋子~キャリアデザインでHAPPYになろう~

柴田朋子~キャリアデザインでHAPPYになろう~

「キャリア」って人生そのもの。
社長さんもサラリーマンも、主婦も学生も、自分らしく人生を生きたいすべての人に、ピリリとドッキリなアドバイスでお手伝いします。

image


いきなり無茶な問いを出してしまったけど、
仕事ができるってどういうことだろう、と考えさせられたことがあった。


その人は、きびきび、テキパキ仕事をする。
部下への指示も明確で、本人もよく動く。仕事が速い。
自部署の中でのリーダーシップももちろん、関係する部署への働きかけ力もある。
社内政治力もある。


じゃあ仕事できる人なんじゃない?と言われたら、そのとおり。
そのとおり、なんだけど、
その人の部下は上司の言う通りにやらなくてはならないし、
疑問を持つことは認められない。
だから言うことをさっさと理解して、実行できることが上手くなる。
つまり、自分の考えを持つことがなくなる


なぜそんなふうにマネジメントするかといえば、
その人がそもそも、自分の与えられた業務に「疑問を持たない」からだ。
組織の決定であれば、それを実現するべきだと考えているのかはわからないが
その中でどうベストを尽くせるのか目一杯動く、目の前のことに集中し成果を出せる


といえば、間違いなく、上司ならだれもがいてほしいと思う社員であろう。

じゃあなぜ、こんなにわたしの気持ちがすっきりしないのか。



それは、その人(のようなタイプの出来る人)を見ていると
「変化に適応できず組織ごと沈む方向にベクトルが向いていても気がつけない」
という根本的な問題があると思うからだ。


決してその人が受動的なのではない。むしろ積極的かつ能動的に
「◎◎事業を担当している中で、これまでにないいいものにする」というアイデアもあるし、
実際に動く人だ。

でも、その根本の、
「◎◎事業がほんとうにやるべきことなのか」
「顧客は何を求めているのか」についての問いをいっさい持たない、

持たないというよりその視点がない、ということに接して、うーむと思ったのだ。


それはでも、その人だけの問題ではないのだろう。
これがベストよ、と思っているはずのその手前にある
大きな前提がガラガラと変化しているのに、
いっさい周りを見ないでいるほうが目先の仕事は出来るからだ。


日本一の糸電話よ!といって糸の細さと長さと丈夫さにこだわっていたら、
いつのまにか本物の電話が開発されていて、
「糸の性能での差別化戦略」が無効になっていた、
みたいなことが起こっているのに、それに気がつかないままで、
組織ごと置いてきぼりになってしまう
そんな組織でバリバリ「出来る人」となっているだけなのかもしれない。


まじめで、与えられたことを忠実に、さらにベストな成果を出せてしまう人の、
陥りやすい穴だなあと思うと、
仕事ができる人、っていう評価は実にむずかしいことだと思う。
(こういう人は、黒船が来ると結構たいへんなのだ)


答えはないのだけれど、組織はやっぱりいろんな人がいるほうがいい
自分の強みやクセみたいなものは、よくわかっていたほうがいい
っていうのが
最大の自衛手段じゃないかとつくづく思うこの頃です。


    

ということもあり、こんなセミナーやってます


とりあえずね、自分の陥りやすいパターンを理解しておくことが、大切な一歩目なのだ。
次の予定が当分ないので、この機会にぜひ「自己理解のためのツール」として
「わたしの取扱説明書」を作りにきてください
内容を紹介したブログはこちら
 http://ameblo.jp/juno-career/entry-12036668328.html 


【募集中】わたしの取扱い説明書を作ろう セミナー
日時 6月28日(日)午後1時半~4時半(開場1時)
場所 
新横浜の駅近く(お申込みいただいた方にお知らせします)
参加費 7000円(事前振込・振込先は後日連絡)
お申込み、問い合わせは