上手くいく自分に「なれるか」が、勝負 | 受験コーチ池田潤が教える参考書学習法

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‐志望校に合格する勉強法と思考法‐

昨日のメルマガにも、たくさんの反響をいただきました。ありがとうございます。


何年もこういった活動をやってきて、ホントに多くの相談を受けてきました。


ネット上の相談、メールなども含めると、10,000件は越えるんじゃないかな。


例えば、勉強の相談だと、こんな感じ。



「潤さん」


「何」


「成績が上がりません」


「そう」


「どうしたらいいでしょうか?」


「何で成績が上がらないの?」


「それが分からないから、聞いているんです」


「聞く前に、考えた?」


「……まあ、それなりには」


「で、何でだと思う?」


「多分、勉強のやり方が悪いんです」


「なるほど。勉強のやり方って、具体的にどのやり方が、どう悪いの?」


「ええと……効率的ではないんです多分。要領が悪いというか…」


「そうか。


少し聞くけど、効率的ではないってどういうこと?要領が悪いって、具体的にどういう状態?」


「……そう、ですね。何というか、勉強しても勉強しても上手くいかないんですよね」


「なるほど。


今のやり取りの中に、君が上手くいかない原因が詰まってるのかもしれないぞ」


「え…。どういうことでしょうか?」


「実は、君は考えているようで考えることができていない。


全てが曖昧で、自分の上手くいっていない原因を、一般的に言われているもので言語化しているだけで、本質的な意味で原因を掴み切っていない。


そして、さらに問題なのは、その原因を掴み切っていない自分を問題視することすらできていない点だ。」


「よく、分かりません…」


「だと思う。それも、仕方のないこと。


そんな自分を責める必要はないし、これから変えていけばいいだけだ。


実は、多くの成績が上がらない子はその状態。


成績が上がらないということだけではなく、人生が上手くいかない人はみな、そうだったりする。


もっと「なぜ」を突き詰めなければならない。


なぜ上手くいっていないか。どうしたらいいか。


もっとそこを突き詰めなければならないと思える自分になることが、大事なんだ。


いいか、今のは名言だぞ」


「はい」


「冗談だ」


「……」


「そう「思える」自分になったとき、君の勉強のパフォーマンスは上がる。


全てが、変わる。


私がコーチとして今まで伝えてきたことは、そのことに尽きると言ってもいい」


「今はまだ、言っていることが掴み切れていない気がします」


「それでいい。


一番ダメなのは、そこで、分かってもいないのに「なるほど!分かりました!」と言って、


分かったフリをすること。


私は君に、教科の知識を教える存在ではない。


私はコーチだ。


私が伝えたいこと、役割は、もっと根本的な部分にある。


君の勉強に対する姿勢、考え方、もっと言えば、人生に対する姿勢。


それが変わったとき、今までとは違う結果を手にすることになるだろう」



実際、こんな口調じゃありませんが(笑)、こんな感じで相談に乗っていたこともあります。


昨日のメルマガでもこんな感じで書きましたけど、こっちの方が伝わりやすいと判断したときは、こういう感じで伝えることもやっていこうかな、と思います。


何か上手くいかないとき、そこで「ダメだ」と諦めてしまうのではなく、


「何で?」「どうすればいい?」


そうやって問い続けられる人間は、道を切り開いていきます。


しかし、そこで、問うことができない、自分と向き合うことができないと、


目標達成に全く役立たない行為に時間をかけるようになってしまい、上手くいかない現実が続いてしまうのです。


だから、諦めずに、問うていきましょうね。


今日は、こんな感じで。