何かを否定したくなる心のメカニズム | 受験コーチ池田潤が教える参考書学習法

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‐志望校に合格する勉強法と思考法‐

今、自分が強くやりたいと感じていることは、


とにかく人の持っている力を解放すること。


それは、色んな意味で。


心の解放もあるし、潜在意識の解放もあるし、思い込みからの解放もある。


今は多くの人が自分に自信を持てず、自分を好きになれず、様々な幻想や思い込みの中で生きてます。


そうであるがゆえに、自分が欲することができないし、夢を実現させることもできない。


受験勉強を教えるということから始まっていった私の仕事は、


その幅がどんどん広がり、今は「その人が持っている力を発揮させる」「本当の望む人生を生きてもらう」ということが大きなテーマになっています。


まさに、コーチとしての仕事、という感じです。


7月22日に発売される「未来の自分をつくる勉強法」も、まさにそういうテーマ。


受験勉強の方法論については一切書かれてありません。


いかにして自分の人生を生きるか、がテーマです。


ただ、そうやって思い込みから解放されることは受験勉強にも役立つものだと思っています。


というか、学生時代から学んだり、知っていくべきことだと思うんですね。


そうすれば、己がよく分かるから。


己と向き合うことで己を知って、己を知るからこそ、進路なんかも自分に適した道を選べるわけです。


己を知るという作業について言うと、


時にそれは、楽なものではないこともあります。


それは、自分の負の面を見るということでもあるから。


人は誰しもが負の面を持っています。


そして、自己肯定する、自分を愛するというのは、その自分の負の面も受け入れるということです。


よくあるのは、自分の負の面を受け入れられないがゆえに、不自然な「正義感」を持ってしまうケース。


あまりにも正義を振りかざしすぎてしまうのは、


自分の中にある負の面を強く否定しているから。


昔は、私もそうでした。


いつも言っていることですが、全ては自分の内側の問題なのです。


自分の中にある負の面を否定したいから、正義を強く語る、ということがあります。


そして、他人の負の面も許せない。


糾弾し、非難したくなる。否定したい強い衝動に駆られる。


「お前は間違っている!!」と言いたくなる。


(もう一つは、強い劣等感から、他人を否定することで自分の価値を高めたい、という気持ちもあります。これも、昔は私もそうだったからよく理解できる感情です)


そこで、争いが起こるわけです。


自分と向き合っている人は、そのメカニズムにも気づくようになっているので、


その衝動から距離を取ることができるし、その衝動も結局は「自分」の問題だと知っているから、


ただ、己を見直す良い機会、と受け取ることができます。


「ああ、俺にもまだ、受け入れられていない自分がいたのだな」


と感じます。


その衝動をもとに行動する、ということはしません。


相手の問題ではなく、自分の問題だと気づいているからです。


相手を非難したところで、それは問題の本質ではないことを知っています。


もちろん、そんな相手を非難したい自分を責める必要はありません。


その気持ちは、分かります。


ただ、「ああ、そうなんだ」と気づくだけでいいんです。


気づくことで、変わっていけるから。


気づくことで、人生が生きやすくなっていくんですね。


これからもこんな感じで、色々と思うことを綴っていければと思います。


それでは、今日はこのへんで。