壁から逃げたいとき、人は「意味」を問いたがる | 受験コーチ池田潤が教える参考書学習法

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‐志望校に合格する勉強法と思考法‐

何かに取り組んでいて、つまづいたとします。


難しいところにさしかかったり、いくら考えても分からなかったり。


そういうときっていうのは、なかなかつらいものです。


で、ときにそこで、「こんなのやって意味あんのか」と思ってしまうときがあるかもしれません。


何かに取り組んでいて、やっている最中に壁にぶつかり、そして意味を問い始める。


これはよくあることですが、


大抵の場合、その壁から目を逸らしたいから、そうなる。


壁から目を背ける理由探しとして生まれる「意味を問う問い」。


その壁と本気で向き合いたくない。


本気で壁にぶつかって、ダメだったら、それは自分がダメだということになるのではないか。


適当に手を抜いてやっていれば、


「本気を出せば出来た」


と自分に言い訳をすることができる。


自分にはまだ秘められた力があって、それを「いつか」発揮すればいい。


そう思って、目の前のこの瞬間に全力を発揮することから逃げる。


自分に嘘をつき、自分を欺き、欺きながら生き続ける。


そのままでは、どこにも辿り着かないとどこかで感じながら。


そんな自分と向き合う勇気は、出ない。


本気でぶつかっている人をバカにしたり、


失敗しながらも、ボロボロになりながらも、前に進み続ける人を斜めから見てみたり、


「あんなのやっても意味ないよ」


「どうせ、運がいいだけ」


と思ってみたり。


口から出てくる言葉や、浮かんでくる思い、思考は、


そのときの自分を明確に映し出している。


その言葉、思いは、その人を表しているのではなく、自分自身の姿を映し出している。


誰かに向けた評価は、その誰かを表しているのではなく、その評価をした人間の「人物」「人格」を表している。


何が見えるか、何を感じるかは、人それぞれだから。


その人の中に見ているものは、自分に対して見ているもの。


自分を否定していれば他人を否定したくなり、自分を肯定していれば他人を肯定したくなる。


そういう視点で世の中を眺めてみれば、今の世の中、どれだけ多くの人が自分を否定しているがゆえに他人を肯定したくないかが、よく分かります。


話を戻していけば、


自分と向き合い、自分に嘘をつかないこと。


目の前の壁に、真摯に向き合ってみること。


失敗してもいいし、上手くいかなくてもいい。


そこで壁と向き合って試行錯誤することが、成長につながっていくから。


気をまぎらわせても、本当の問題から目を背けている限り、心はモヤモヤしたまま。


結局、全ては「自分」。


自分が自分を肯定し、自分が自分の人生をつくっていると自覚して生きていくこと。


が、大事であって。


問題の責任を誰かに押し付けても、人生は変わらなくて。


自分を欺かず、弱さも受け入れながら、一つ一つ壁をクリアしていくことが大事なのだと思います。


今日は、このへんで。