勉強効率が最悪になる理由 | 受験コーチ池田潤が教える参考書学習法

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‐志望校に合格する勉強法と思考法‐

勉強において重要なのは、理解すること、覚えること、解けるようになること、です。まあ、すごく当たり前のこと。


しかし、最近メルマガなんかでも言っていますが、理解にも暗記にも、全てのものには「レベル」が存在するわけです。


私が言う「理解する」というのは理解レベル8~10なわけですが(MAXが10だとして)、


受験生が言う「理解する」は理解レベル1~3だったりするわけです。


ここがホントに落とし穴なんですね。


というのは、受験生本人は「理解した!」と思っているんですよ。心の底から。


だって、実際に理解していますし。


でもそれはあくまでもレベル1~3の話であって、私が言っている基準とはかけ離れたもの。


なぜ思考や抽象化を使って理解したものと、表面的に理解したものとは、全く応用力が違いますし、再現性も違います。


私はずっと、「理解が大事だ」ということを言い続けてきましたが、それはレベル8~10での理解のこと。


なのに、「理解が大事なんて当たり前だ!」とかなんとか言って、その重要性を理解しない。


たまにそういう人がいたりするわけです。その人の理解は1~3なのに。


私が言っている基準からはかけ離れているのに、そのことに気づけない。言葉だけを見る。


その意味に目を向けない。


それって、言葉は悪いですが、ホントに愚かなことなんですね。


自分が分かっていないということを分かっていない。


これは、ホントに危険です。


分かったつもり。分かったフリ。


ホントは分かってないのに。


結果が出ていないんだったら、分かってないんですよ。分かってないということをまずは認めないといけない。


今まで自分は表面的な理解だった。甘かった。


その事実を受け止めないといけない。プライドなんか捨てて。


私はずーと、「本当に分かっている?」という問いかけを投げかけ続けてきました。


本の中でも「実質」の話をしています。


結果の出ていない人は、基準が低い。分かったつもりになっている。


そこを改善しない限り、どんなテクニックも無駄ですから。


基礎体力がない、土台がないんだから、何を学んだって多くを学べていないわけです。


1を知って10学べる人もいれば、1を知って1も学べない人もいます。


それは意識の違い、視点の違い、基準の違いです。


1を知って1すら学べない自分であったなら、無駄に大量の勉強時間をこなさないといけないし、こなしたところで結果は伴わない。


勉強効率が最悪になってしまっている。


で、自分にはできないと思うわけですよね。


自分の可能性を疑うようになってしまう。


でも、ホントはそんな必要はない。


意識を上げ、視点を増やし、基準を高める。


それができるようになれば、勉強の質は大きく改善されていくわけですから。