「判断のズレ」が成績向上を妨げている | 受験コーチ池田潤が教える参考書学習法

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‐志望校に合格する勉強法と思考法‐

勉強において大事なことは、「自分で判断できるようになること」。


勉強していれば、そのときそのときで判断を求められます。


想像以上に細かい部分まで私たちは「判断」している。


どこまで踏み込んで考えるのか、何が原因で「できない」と考えるか、これから何をするべきか、どのくらいの回数するか、どのくらいの頻度でするか、反復周期はどうするか、どの程度の深さでやるか。


無数に「判断」する対象というのがあって、成績が上がらないと悩んでいる人はその判断が少しずつ「ズレて」いるわけです。


やるべきことをできない。やる必要のないことをやる。


本当はもっと反復周期を短くする必要のある場面で、「質を高めることが大事だと先生が言っていたから」と考えてしまう。


上手くいかない人の一つの特徴は、誰かの言葉を「自分の状況を踏まえずに」そのまま鵜呑みにして実行してしまうこと。


つまりは思考停止になっているということなのですが、勉強にはそのときどきの「状況」というものがあります。


それは自分の実力だったり残り期間、苦手分野、抜けている知識、などなど様々。


その状況下で最適な判断を下していく必要があるわけです。


もちろん、ここに「正解」などはありません。


正解不正解ではなく、どういう処置が最適なのかということを考えながら判断していく。


その力が必要になります。


最適な判断をその状況に応じて行っていく力です。


方法論というのは一般論であって、その一般的な方法を自分の具体的な状況に照らし合わせ、


何を取り入れ、何を取り入れないかを自分で考えていかなければなりません。


この「自分で考える」「自分で判断する」ということが大事であって、


それをしないということは思考停止に陥るということ。


私がよく言う「勉強したフリ」の状態に陥るということです。


私は去年一年間、毎週毎週Web上で生徒たちの勉強量をチェックし、そこにフィードバックをするということを行っていました。


後半期には、一人一人の一週間の勉強量もチェックしていました。


もちろんフィードバックもするわけですが、最初の頃はとにかく、この「判断」がみんなできないわけです。


1週間のうちに何をどれだけやるのか。どうやるのか。どういうで意識でやるのか。


想像以上に、これができない人が多い。


このとき、本人ができていると思っているケースと、できていないと自覚しているケースがあるのですが、


問題なのは「できている」と思っているケース。


自覚がないので自分だけの改善は難しい。


で、判断が少しずつズレていき、やれていないのにやれていると勘違いし、


結果が出ない、という状況が続くことになります。


正しい勉強のやり方が出来ているかどうかは、いつだって結果で判断します。


それは偏差値とかではなく、具体的にどんな問題が出来ていて、どんな問題が出来ていないか、という意味での結果です。


結果が出ないということはやはりどこに問題がある。


もちろん、勉強量の場合だってあるわけですが、そこも判断していかないといけません。


量が少ないのか、質が悪いのか。質が悪いとして、具体的に何が問題なのか。


私がやっていたことは、そこをまずは私が判断することで「判断の基準」を示し、その判断の基準を知ってもらうことで、


最終的に自分で判断できるようになっていくこと。


自立して自分で判断し、自分で問題解決できるようになってもらうことです。


自立して判断ができるようになれば、どんな状況にでも自分で対応できるようになります。


依存的に「やってもらう」「考えてもらう」という姿勢でいる限り、本当の意味で実力はついてきません。


これは受験だけでなく人生でも同じです。


私がとにかく重視しているのは、「自分で判断できる」「自分で考えられる」ようになること。


そうなったら、勉強テクニックなど自分で生み出せます。


一番良くないのは、テクニックを自分の状況に当てはめて応用する力がないのに、


勉強テクニックばかりを学んでしまって、「できているフリ」の状態になることです。


テクニックを学ぶことが悪いわけではありません。


ただ、もっと大事なのは、なぜそのテクニックが生まれたのか。


どういう意図で、何を目的としていて、なぜその方法が有効なのかという根底の部分を理解することです。


私はいつも、その根底部分を教えるということをやってきました。


この根底部分を理解しているから、判断がズレない。判断が正確になる。


勉強中に無数に訪れる判断の場で、ミスが減るわけです。


判断のミスが少ないことを要領が良いと言います。


気づかない内に判断のミスを連発している人を要領が悪いと言うのです。


ちょっと長くなりましたね。


とにかく今回伝えたいことは、こんな感じです。


自立して判断する力を養うことは、受験だけでなく人生において役に立ちます。


ぜひぜひ、受験を機会に身につけて欲しいと思います。


去年の指導を受けてくれた子の感想なんかもちょこっと載せておきます。この子たちも「判断」の部分をしっかりと意識して勉強してくれました。


「東北大法学部受かりました(;_;)


この1年受験コーチングプログラムに参加できて、学力だけでなく人間として大きく成長できました。


受験が終わった今、潤さんをはじめ支えてくださった周りのみんなにほんとに感謝しています。


大学生になっても志を高く持ち、外交官になるという夢を叶えてみせます。


潤さん、本当にありがとうございました」


「第一志望の京都大学工学部工業化学科に合格しました!


潤さんのおかげで、このプログラムのおかげで、充実した1年を送ることができました。


本当にありがとうございました。」


「大阪府立大学生命環境科学域獣医学類 合格しました!!


センターリサーチD判定の時はかなり動揺しましたが、最後まで諦めずにがんばってよかったです^ ^」


「昨日合格者発表があって、当初からの第一志望だった千葉大教育学部に無事合格することができました。


しんどいときに潤さんの言葉だったり他のプログラム生の存在が支えになってくれていました。


本当に感謝しています!


ありがとうございました(>_<)!」