奴隷型テーマパークで一生を終えるな | 受験コーチ池田潤が教える参考書学習法

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私たちは、何かの「価値の基準」だったり、「生き方」だったり、「楽しみ方」まで規定されてしまった社会を生きています。


例えば、学歴が高い人、年収が多い人が価値があるとかっていうのは、社会が決めた尺度であって、社会が決めた基準であって、


それに振り回されている限りは、自分を信じることなどできないわけですから、自信も手に入りません。


だって、学歴が高ければ自信が持てるなんておかしな話で、それは学歴を信じているわけであって自分を信じているわけではないですよね。


自信とは自分を信じることです。


生き方についても、大学に行って企業に勤めて、ということが当たり前。


「そうしなければならない」という空気があるわけです。


で、みんなイヤイヤながらその空気の中に埋没していって、「~しなければならない」ばかりの世界で生きて行くことになります。


楽しみ方だってそう。


本来、人生には多種多様な楽しみ方があるにも関わらず、大体みんな似たり寄ったり。


先日「ステレオタイプの大学生」というメルマガにも書きましたが、大学生だったらやることはみんな似たり寄ったりになってしまう。


服まで似てたり。


社会人になったら、旅行やグルメか飲みに行くかゲームかカラオケかスポーツ観戦かスポーツか。みたいな。


大抵の場合、それはみんなやりたいからやっていたりするわけですが、


ただ「この枠の中で考えてね」と言われている範囲の中でしか、考えることができないでいたりするわけです。


言うなれば、「奴隷型テーマパーク」。


そのテーマパークの中に知らない間に入れられ、そのテーマパーク内のもので遊ぶことだけは許されている。


しかし、外には出られない。出ようしないように教え込まれる。


しかも、案外そのテーマパークも楽しい。楽しいからこれでいい、と思ってしまう。


外の世界にももっと面白いものがあるかもしれないのに。


結局、そのテーマパーク内で人生を終えていく。


梅原大吾さんという世界No1ゲーマーで、ギネスブックにも載っている方の本の中で面白い話があります。


学校で将来の職業みたいな冊子が配られたときの梅原さんの一言。


「これ、冒険家とか入ってませんけど?」


この一言が本質を突いているんですよね。


つまり、「枠の中で考えなさい」「この職業の中から選びなさい」ということを教え込まされるわけです。


枠からはみ出してはいけませんよ、きちんとレールの上を歩くんですよ、それが幸せな人生ですよ、と。


恐ろしい。


教えを忠実に守ってきた優秀な人間ほど、枠の中で考えるようになり、答えを求め続けるようになり、

ありきたりな道に進んでいく。


大企業や公務員が最高のゴールなのだと一途に思い込んで生きていく。


もちろんそれがゴールになる人もいると思いますが、それは洗脳から解放された上で初めて分かることであって、


洗脳状態で決めたことは所詮は自分の頭で考えてはいないんですよね。


今までの自分の幸せの基準や価値の基準というものは、与えられてきたものなわけです。


で、その与えられてきたもので自分を判断していたわけ。


周囲の人間の基準によって自分の価値を判断していた。


なら、自分に自信なんか持てるわけないし、劣等感にも苦しむでしょう。


無意味な優越感でほくそ笑んだりもするでしょう。


人といつも自分を比べ、一喜一憂する人生を送ることになります。


もうそういうのは終わりにしよう、ということが言いたいんですね。


大事なのは自分がやりたいことをやることであって、自分で価値の基準を創ること。


自分を信じ、自分を愛する事です。


それが、今の時代に求められることだと思っています。


奴隷型のテーマパークに満足するのではなく、自分で人生の楽しみを創り出していきましょう。