自分だけが知る成長を大事にする | 受験コーチ池田潤が教える参考書学習法

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‐志望校に合格する勉強法と思考法‐

私は、自分にしか分からない成長というものを大事にしています。


大事にしているというか、意識してはいなかったのですが、大事にしていたのだなあ、という感じです。


誰にも分かってもらえない、分かってもらう必要のない、ただ自分だけが知る自分の成長。


小さな成長。わずかな進化。それも、内面的な。


そういったものを積み重ねてきたんだなーと、思います。


私は内面的な戦いを続けてきたので、一見、誰にも戦っているかどうかなんて分からない。


一人で葛藤している。


真似する必要は全くありませんが。


ただ、一人で葛藤を続けていると、あるときポンっと突き抜けるときが来ます。


「ああ、そういうことか」みたいな。


その繰り返しで、どんどん成長してきたな、と思うのです。


1年ぶりとかに会った人に、「すごく変わった」という事を言われることが多いです。


高校のときの頃の友達に会うと、別人のように感じると言われたこともあります。


それは、毎日毎日、自分の中での成長を大事にしてきて、それが楽しいと感じていたからだと思っています。


これ、受験勉強でも全く同じことが言えます。


勉強してすぐ成績にその結果が表れることはほとんどありません。


大体、数ヶ月はかかります。


しかし、その間成長が見られないかというと、全くそんなことはない。


日々、成長しているはずなんです。


「ああ、この問題ができるようになった」「ここが分かるようになった」「これを覚えた」


などなど。それは誰にも気づかれないものだけど、自分は気づいているはず。


自分にしか分からない成長というものが、あるはずなんです。


大事なのは、そこです。


その自分にしか分からない小さな成長に目を向けることができるかどうか。


そこが問われます。


そこを大事にできる人は、いちいち挫折しないし、いちいち立ち止まりません。


上手くいかないことがあったところで、その経験を通じて自分が成長していることを知っているからです。


しかし、自分の成長に目を向けていない人は、表面的な結果に一喜一憂。


一回の模試の結果が悪ければ、それだけで落ち込んでしまって勉強できなかったり。


そこでそういう過剰な反応をしてしまうことだけ見ても、普段の勉強の心構えを改善した方がいいことが分かります。


そういう人ほど、何ページ進んだとか、何題解いたとか、そんな形式ばかりを気にしているのです。


中身を見てない。成長しているかどうかを気にしていない。


で、誰かに意味もなく進んだことを報告したりとか。


「これだけ俺は勉強した!」と言いたいだけ。


自分の成長に関心のある人は、そんなことをしたいとすら思わないでしょう。時間の無駄だから。


根本的な意識改革が必要なわけです。


それが、私がずっと伝え続けていること。


どういう意識を持っているかで、勉強の質は変わります。


そして、その意識から生まれる日々の勉強によって結果が出るかが決まって来る。


ぜひ、誰にも気づかれない、でも確かに自分が感じている成長を大事にして欲しいと思います。