自分を信じていると「やりたいこと」も生まれてくる | 受験コーチ池田潤が教える参考書学習法

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今日はちょっとサッカー日本代表本田圭介選手について、少し取り上げたいのですが、


W杯直前のザンビア戦で、彼はようやく調子を上げてきた、という風に言われています。


それ以前、所属クラブACミランでは調子が出ず、地元メディアでは散々な言われよう。


ピッチを去るときにはファンからブーイングまで起こるほど。


周囲は散々に彼をこき下ろしました。


しかし、それでも彼は下を向かない。


ザンビア戦では、自らPKのキッカーを志願。迷わず。


あのメディアの状況の中で自ら志願するのって、相当キツいですよ。


あそこでもし外していたら、今とは全く違う現実になっていたはず。


余計にこき下ろされていたはず。


その危険があることは彼にも分かっていたはずで、分かっていながら蹴ることを選んだ。


また、どれだけ周囲の声が厳しいものになっても下を向かない。


それほど、自分を信じる力が強い。


よく「自分を信じろ!」ということが言われます。


で、よく「どうすれば自分のことを信じることができますか?」という質問が来るのですが、


信じるのに方法はありません。


信じるためには、信じれば良いだけ。


根拠なんかないんです。


本田選手にだって根拠はない。


「いや、今までの『成功体験』があるでしょう」


と言う人もいます。


しかし、それは信じた結果として後からついてきたもの。


もちろん、成功体験によって自信が強くなることはあります。確信も強くなるでしょう。


ただ、それは自分を信じているのではなく、結果を信じているだけ。


自分を信じるというのは、何もない生身の自分自身を信じるということであって、


何か根拠があるわけでもないのです。


人間の力が途方もないものであることを知り、自分の力、能力を知る。


自分にはすごい力があるのだと知る。


それを知らない、信じていないから、自分を疑ってしまう。揺らいでしまう。


もちろん、人にはそれぞれ得意なこと、不得意なことがあります。


本田選手のようなことを誰もができるわけではないかもしれません。


しかし、自分が心から望むこと。心の底で欲しているもの。


それは、実現させることができると私は信じています。


何かが実現しない一つの理由は、自分の心の底の望みを知らないこと。


人から与えられた夢や目標を持ってしまっていること。


勝手に体を動いてしまうような、強い衝動を感じるようなものに対してなら人は自分の力を最大限発揮できます。


ただ、その強い望みを抱けたり、本気で欲しいものを持つためには、実は「自分を信じる」ということが必要なんです。


でないと、望みを持てないから。


望みは別に無理に持つものではないし、なくても別にいいのですが、


自分を信じる心、自分にはできるんだという心があれば、人は自然に色んなことを求めるようになります。


望みがないことは別に悪いことではありませんが、もしそれが「自分を信じていない」ことから生まれているなら、


自分を信じる、自分にはできるんだと知ることで、勝手に色んな望みが生まれてきて、


色々行動しながら、希望を持って生きていくことができます。


今はまだ、できないと信じているだけ。自分には何かが足りない、と信じているだけ。


そう「信じている」だけであって、事実そうであるということではありません。


人の人生は、何を信じるか、で決まります。


本田選手は、どれだけ周囲の声が厳しくなっても、批判やブーイングにあっても、


自分を信じることを選択しています。


これまでも、その選択をしてきたからこそ、彼の今があるのだと思います。


自分はどうするか。


自分はどういう選択をするのか。


その選択が、毎日の行動を変え、これからの人生も変えていきます。