「まだ、本気出していないだけ」について | 受験コーチ池田潤が教える参考書学習法

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新年早々、「変わりたいけど、変われないんです」といった内容のメールが来ました。


今年の一つ大きなテーマがこのブログやメルマガを読んでくれている人を勝たせること。


ですから、こういった変わりたいけど変われない、という人がどういう状況なのか、何をしていけばいいのかということについて書いていきます。


まず、人は自分が思う通りの人生を生きています。これを認めないといけません。


自分が望んだ通り、願った通りの現実になっている。


で、変わりたいけど変われないという人は、実際のところ変わらないでいたいという思いの方が強いのです。


これは別の記事にも書きましたが、今たとえどこかに不満を抱えていたとしても、その不満は「不安」よりもマシ。


不安というのは、分かりやすく言えば恋愛で好きな人に告白するときの不安を想像してみてください。


未来がどうなるかは分かりません。行動すれば良い結果になるか悪い結果になるかは分からない。


不安なわけです。


しかし、現状を維持し続けていれば少なくとも予測可能な未来が待っています。


今まで慣れ親しんできた状況、予測できる毎日が待っています。そこに不安はありません。


不満はあっても、不安はないのです。


だから、変わらないでいることを選びます。


受験勉強に関して言っても、「本気になれないんです」と言う人は大抵、本気になりたくないだけです。


なぜ本気になりたくないかというと、本気を出さずにいれば「俺はまだやれる」「まだ本気を出していないだけ」と言い訳を続けることができるからです。


可能性はまだある、と思いながら生き続けることができます。


告白しないのも、可能性の中に生きていたいからです。


まだあの子を振り向かせることはできる。そういう可能性の中に生きることは楽ですし、夢を見ながら生きることができます。


希望を断たれてしまえば、生き辛いものです。希望があるから生きて行ける。


だからこそ人は、その希望を失いたくないがゆえに本気を出すことをためらってしまうものなのです。


一度本気を出してしまえば、言い訳することはできません。


自分は無力だと感じ、価値はないと感じてしまいかねません。


言い訳することはできないからです。


それを極端に怖れる人たち、つまりは一つの失敗にダメージを受けるほど自己肯定感が低く、劣等感が強い人は、そうであるがゆえに行動することを避けます。


やる気が出ないと言い訳し、やりたいことではないと自分を納得させることで、乗り越えるべき壁から目を逸らし続けるのです。


そしてまた可能性の中に生きることを選びます。


しかし、それは無限に続きます。


無限に可能性の中に生きることを続けることで知らない間に年を取り、残された時間は少なくなってしまいます。


大事なのは、今なんです。今、自分が向き合うべき壁と向き合うこと。


そうすることでしか、人生の道は開けてこないのだと思います。


また、より深く書いていきますね。今日はこのへんで。