人生はマーク式試験じゃないんだから | 受験コーチ池田潤が教える参考書学習法

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変わりたいけど変われないとか、やる気が出ないとか、そういう状態になってしまうとき。


大体、そこには「強烈な思い」や「鮮明なイメージ」というものがありません。


それらがないから、やる気も出ないし、体が勝手に動かない。


思いやイメージがあったら、しかもそれが強烈で、自分の心を震わせるものであったなら、


人は勝手にそちらに向かっています。


なぜそこに強烈さや鮮明さがないかというと、結局、自分の内側から生まれたものじゃないから。


「言わされている」「思わされている」だけだから。


夢を持たなければならない、という思い込みが先にあって、


別に持ちたいと思ってないのだけど何となく持つべきだと思っているから、何となく探す。


頭で考えて、これがいいかな、あれがいいかな、と探す。


で、その選択肢は他人が良いと言っているものや、他人から認められそうなもの。


「何となくこれ、かっこいいかもー」とか思うもの。


でも、本当は別にそうなりたいとはそこまで思わない。


その「そこまで思わなさ」は全部、行動に出るわけですね。


結局、何もしていない。動いていない。というのは、別にやりたくはないからです。


「夢を持つべきだ」という考え。しかも、そこに含まれる「夢なるもの」は、かなり固定的です。


つまり、大体「こんなものがいいよ」というのが予め決められるいる。暗黙のうちに。


で、その固定化された選択肢の中から「選ぶ」ようになっている。


純粋な自分の思いから生まれるものではなくて、外側にある選択肢の中から自分に合ってそうなものを「選ぶ」という形になっている。


センター試験のマークみたいな感じで。


ア~オまでの選択肢の中から選びなさい、と。


そこで、「いや、俺は『マ』で!」「私は『ン』だな」とは誰も言わない。


「ア~オの中にはしっくり来るものがないんで。てか、そんな与えられたものの中から選ぶ人生なんて嫌なんで。さいなら」


と言う人はなかなかいない。


みんな、探してる。当てはめようとしてる。自分を。固定化された選択肢の中に。


でもそんなのは所詮「外側」のものだから、いつまで経ってもやる気なんか出ないし、行動もできない。


できたとしても、楽しくなんかないし、突き抜けることもできない。


逆に、自分の内側から生まれたものだったら突き抜けられる。


だって、放っておいてもやってしまうから。時間があればそのことを考えてしまうから。


そうなったら、モチベーションで悩まない。


何度も言いますが、大事なことは自分を取り戻すこと。


自分を当てはめようとしないこと。


自分を答えにすること。


でなければ、誰かや何かの奴隷になってしまう。縛られ、抑圧され、最高の感情を感じられないまま生きることになってしまう。


もう、そんなのは終わり。


自分を大事に。自分の感情を大事にして、生きて欲しいと思います。