不幸を自慢したくなってしまう人の心理 | 受験コーチ池田潤が教える参考書学習法

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自分に自信がない、という人は、「自信には根拠が必要だ」という世界で生きています。


自分は不幸だ、という人は「あれを手に入れるまで幸せにはなれない」という世界で生きています。


自分は被害者だ、という人は、「自分の世界は自分で創りあげるものではない」という世界で生きています。


で、こういう人たちに「自信に根拠は必要ないよ」「今、幸せになっていいよ」「自分の現実は自分で創っているよ」と言っても、


受け入れてはもらえません。


そこから、「絶対に勝てない戦い」が始まります。


その人たちは「いかに自分が不幸」で、「どう頑張っても変われないのだ」ということをアピールし始めます。


信じているものを手放そうとはせず、自分の現実を上手くいかなくさせている世界観にしがみつき、


「どうぞ!私を変えてごらんなさい!さあ!」という態度にさえなってしまうことも。


今の自分には全く関係のない時事問題を引き合いに出すケースも多いです。


いかに自分が不幸か、いかに自信がないか、いかに被害を受けているかを必死にアピールし始めます。


その行動それ自体が、余計に自分をそういう現実に向かわせてしまっていることに気づかずに。


今の自分の状態が嫌なら、今の考え方を手放せばいいだけなのですが、


何らかのメリットをその状態に感じているので、手放せません。


そして、その手放せない原因を外側におくか、自分が無能だからとか、自分には運がないからとか、


「自分が無力である」せいなのだ、ということにしてしまいます。


また、「上手くいっている人は悪い奴」という勝手な思い込みを作り上げます。


そうなると、前には進めません。


ただ周りを羨み、妬み、引きずり下ろそう、という意識になってしまいます。


そういうときは、自分がそういう状態なのだと認識することがまず第一歩。


つまりは、この記事のような内容を読んで、自己認識すること。


そして、その事実を認めること。


多くの人は、自分が自分の現実を創っているということを認められません。


誰かや何かのせいにしたくなります。


自信には根拠が必要だ、と思っていると、本当にそうなります。


幸せには何かが必要だ、と思っていると、本当にそうなります。


自分は被害者だ、と思っていると、本当にそうなります。


自分が信じていることが現実になっていくわけですから、その人たちに何を言っても通じません。


なぜなら、その人たちにとってはそれこそが現実だからです。


つまりは、絶対に勝てない戦いなのです。


できることは、今のその状況を認識させること。


幸せじゃないのは、自分が不幸を選んでいるから。不幸になる世界観を持っているから。


自信が持てないのは、自信がないということを自分で選んでいるから。自信を失う世界観を持っているから。


根本は自分の内側にあります。


自分の世界観、自分の世界に対する認識が、自分の現実を創っているのです。


昔から言われました。


「その花が美しいのではなく、その花を美しいと思えるあなたの心が美しいのだ」


自分の心、自分の信念、自分の世界観が、現実を創ります。


愛のある人は何を見ても、そこに何らかの愛を感じます。


怖れのある人は何を見ても、そこに恐怖を感じます。


それ自体に意味があるのではなく、それを愛と捉える人間、恐怖と捉える人間がそこにいるだけです。


何かに下す判断は、その対象がどうであるかではなく、その判断を下す人間がどういう人間かを表すにすぎません。


現実を変えたいなら、自分の内側に目を向けることです。


今日はこのへんで。