葛藤は悪いことではない | 受験コーチ池田潤が教える参考書学習法

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‐志望校に合格する勉強法と思考法‐

昨日と同じ「成長」というものをテーマに扱っていきます。


成長する前には、葛藤が起こるものです。


葛藤の中には本当に色んなものがあります。


人生について迷ったり、自分自身について迷ったり、対人関係に迷ったり。


迷い葛藤する中で、人は答えを求めるようになります。


現状をどうにか変えたい、という気持ちから「学ぶ」ということを始めます。


で、この学びの段階には色々とあって、葛藤や苦しみに出会う度に、また新しい段階へと進んでいきます。


例えば、


今まで誰かの言う通りに、常識通りに生きてきた。親の言いなりだった。


そのことに今までは気づかなかった。


でも、やっと自分のその状況に気づき、親への反発心が芽生えてきて、「個」として生きるようになる。


自分というものを大事にし、「自分」の人生を生きるのだと頑張る。


このとき、まだ周囲のことは見えない人が多いです。


だから、攻撃的だったり自己中心的だったり周囲に興味はない、周囲をバカにする、今まで信じていた人を非難する、という人もたくさん生まれます。


ただ、それは「悪い」ことではありません。


ただその段階だ、ということ。そこでまた大事なことに気づいていきます。


そして、次に個として独立してやっていく中で、個が確立されてくると、


周囲との関係に目が向き始めます。


周りとの共存だったり共生、助け合い、思いやりといったこと。


そういったことを大事にしよう、と思う段階に来ます。


さらにその次もあります。


そのまた次もあって、さらにさらに…とどんどん前に進んでいくものなのですが、


そのときどきで「葛藤」がつきものなのです。


葛藤や苦しみを経験し、その経験をきっかけに考えるようになる。


考えざるを得ない状況に追い込まれる。


そこで新しいことに気づき、飛躍していく。


映画とかドラマとか漫画とか観ていてもそうですよね。


主人公が敵を倒す前には、必ず苦しみや葛藤がある。


その苦しみを乗り越えると、また一つ強くなっていく。


そういった側面が、私たちの人生にもあります。


だから、葛藤は悪いことではありません。


逆に、葛藤することが多い人は、それだけ成長も早い。早く大事なことに気づいていく人。


で、その時期っていうのはどんどん早くなっている気がします。


葛藤したら、その葛藤から逃げず、向き合ってみること。


すぐに答えが出ないイライラや、苦しさ。色んな感情が生まれるものですが、


その先に光があると信じて、葛藤して欲しいと思います。


葛藤から目を逸らしていると、いつまでも同じ次元で悩み、同じ苦しみで苦しみ、


一向に人生は前に進みません。


目を逸らすのではなく、向き合い、問い、考え、自分なりの答えを出していくことが大事です。


はい、今日はこのへんで。