人間が基本的に求めているもの、それは他者との関係性であり、愛だと思っています。それが基本であって、それがあるからこそ満たされながら行動し、幸せから成功がやってくるという循環が生まれる。
ただ、多くの場合、その基本部分がない、もしくはそれが大事だと気づいていないがゆえに、他のものを求めるようになります。
それが名誉だったり地位だったり富だったりするわけですね。よく、成功した人が幸せじゃないみたいな話がありますが、あれは半分本当で、半分は嘘でしょう。
愛が大事だと気づいている人は成功したらさらに幸せになっていきます。より多くの人に愛を与えられ、愛を受け取るようになるからです。
逆に、愛が大事だと気づいていない人は、自分の満たされない感情を愛以外のもので満たそうとします。
権力を行使することだったり、相手を支配したり、攻撃したり。先ほど挙げたものもそう。
その結果、恨みを買ったりするようになるし、自分の心も本当に大事なものがないわけですから満たされることがありません。
そこで大きく人生が分岐していくわけです。
本当に大事なことは何なのか。その問いを自分の中に持ち、迷ったときはその大事にしていることを大事にすること。
大事にできる選択をすることが大事だろうと思います。
例えば受験にしてもそうで、自分への愛があれば志望校の選択を間違えることはありません。
自分が大事にしているものを大事にできる大学、学部に行こうと思えるからです。
また、自分に期待できるし信頼しているので、より上を目指そうとだって思える。自分に必要な、自分にとって大事なことを大事にできる大学の中で、より良い大学を選べる。
しかし、自分を愛していない場合には、他人に見せつけること、他人に愛されること、評価されることが「第一」になってしまう。
他人に認められたいとか、愛されたいとか、そういう気持ちは誰にでもあります。それが悪いと言っているわけではないのですが、
それが行動や選択の際の「第一優先順位」になると、少しそれは違うのかな、と。
ある動機によって行われた行動によって、その動機はさらに強められます。
人の目や評価、認められるかを気にした選択をすることで、より人の目を気にし、認められること、愛されることを優先する人間になっていくわけです。
そうなると、心穏やかに生きることは難しくなってきます。
自分を愛すれば、そういうことに対する欲求が減っていき、ただ自分が好きなことがしたい、少しでも誰かのためになれたら嬉しいという欲求が増えていきます。
そのとき、自分の人生を生きることができるようになるわけです。愛はスタートであり、そしてゴールでもあります。
色々、受験生の問題を考えていく中で、そんな答えに到達するようになりました。
あなたは本当はどうしたいのか?あなたが本当に欲しいものは何か?本当に大事なことは何なのか。
そんな問いを、自分の中に持つと良いかもしれません。