結局、すべてはギャグになる | 受験コーチ池田潤が教える参考書学習法

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‐志望校に合格する勉強法と思考法‐

失敗するのが怖い、恥をかくのが怖い。カッコ悪い姿を晒すのが怖い。


そういう気持ちがあるがゆえに、チャレンジできないことがあります。


受験勉強で言えば、模試を受けるのが怖いとか、演習をするのが嫌だとか。結構、そういう人も多いんですよね。


それがなぜ怖いかというと、ありのままの自分を受け止められない、と感じているからです。


幻想の中にいれば、自分は強いとか、すごいとか思うことができる。


しかし、その自尊心はすごくはかないもので、自分を支えるには足らない、すぐに崩れてしまうものだと自覚している。


そうであるがゆえに、現実や、実際の自分、ありのままの姿を見ることができない。見たくない。


だから、カッコつける。強がる。プライドが高い。劣等感も強い。他人をバカにする傾向がある。


失敗していない、傷のない自分だったら受け入れることができるけれど、そうでない自分は受け入れられない。


これは自分を愛していないことから来るわけですが、それは結局、そういう他人を受け入れることもできないことを表しています。


で、そういう人にオススメする考え方が、「結局、全てはギャグになる」というもの。


過去の失敗。いや、過去の「失敗だと思っていること」だってギャグだし、深刻になるものではなくて。


過去を深刻に考えている自分がいるだけで、その過去自体に意味はありません。


全ては自分がどう捉えるか。


そして、過去の失敗を深刻に捉えているからこそ、今チャレンジができないんです。


今、怖れを感じているんです。


例えばよくある相談ですが、一度受験で不合格になった人が、次の年の受験のときに「同じことが起こるんじゃないか」と不安になったりします。


去年の受験の結果は全く今年の受験には関係がないし、因果関係なんか存在しないので、


「あ、全く関係ないんでご安心を」で終わりなのですが、人間というのはそういうもの。


過去を思い出して未来を想像するんです。


そのとき、過去の記憶に深刻な意味付けをしていると、未来を怖れるようになります。


逆に、去年の受験で学べたおかげで今年は受かる、と考える子もいます。


全ては、過去にどういった意味付けをしているか、です。


傷なのか学びなのか。それとも、ギャグなのか。


ギャグというのは一つの比喩みたいなもので、「深刻にならなくていいよ」という私の気持ちを込めた言い方です。


ギャグって言ったら、何か深刻に受け止めず、笑い話として肯定できそうですよね。だから、そういう言い方をしている。


で、無駄に過去に支配されなくなったら、もっと明るい未来が描けるし、もっと自由に発想して、自由に生きることができます。


そして、これからどんな失敗をしようとも、それはギャグであり学びであり、別にいいんだと思える。


そう思えたとき、自分がやりたいことを好き勝手にやる人生も、実現しているんじゃないかなと思います。