「考えすぎて動けない」への対処法 | 受験コーチ池田潤が教える参考書学習法

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‐志望校に合格する勉強法と思考法‐

何か一歩が踏み出せない、前に進めない、取りかかれない。


そういうときの心のハードルでよくあるのは、「完璧にしなければならない」という気持ちです。


素晴らしいもの、満足のいくものを最初から作り出さないといけないという気持ち。


この気持ちがあるから、できないことを怖れて一歩を踏み出せずにその場に留まってしまうわけですね。


ゲーテも「大作を書こうとするな」と言っていますが、おそらく、そうすると書き始めるということができず、結果的に大作を書くこともできないからなのだと思います。


ヘタクソでもいいから一歩を踏み出すこと。とにかく進んでみること。経験してみること。


そこで感じることがあるはずなんですね。で、もし間違えたらそのときは修正していけばいい。


いくらでも修正はできるし、失敗したっていいんだから。


最初から上手くいくことばかりではなくて、というか上手くいく必要もなくて、


もっと言えば、大きく見れば上手くいっていないことなんかないわけで。


そういう気持ちでいることです。


正解か不正解か、という世界ではなくて、何をやっても正解だという世界。少し違う話かな、これは。笑


ただ、そういう心で生きていけばもっと生きることは楽しくなります。


人生に無駄なことはなく、そこには学びや気づきの機会があるだけです。


踏み出さないで苦しむことにもまた意味があり、違う方法を試していいんだということを教えてくれているんだと。


私なんかもそうですが、ブログやメルマガを書くとき、あんまり何も考えてないんですよね。


「こういうことを書こう!」と思って、出て来た言葉を書く。


「すごいものを書いてやるぞ!」と思うと、とたんに手が止まるんです。最初から大作は書けない。


すごいものは結果的に生まれるのであって、なかなか意図的に生み出せるものではないというか。


こういうことを書きたい、という気持ちがあって、どうすれば伝わるだろうと考えて、結果的に思考を巡らすようになって、その結果良いものが出来る。


私の場合はそんな感じなんですね。


受験勉強でも何でも同じですが、あまりにも完璧にこなそうとすると、手が止まります。前に進めなくなります。


それだったら、不完全でも前に進んだ方がいいと思うのです。前に進むことこそが、完全に近づいていくことなのだから。


考えすぎてしまう人は、まずはとにかく動いてみること。一歩を踏み出してみること。


動いてから考えること。


それを意識するだけで、変わってくると思います。そして、動いたことによって心が軽くなっていることも感じるはずです。動きがあると、心は軽くなります。


ぜひ、試してみてくださいね。