仕事柄、「変わりたいです」という人から毎日のようにメールが来ます。
変わりたいけど行動できない、変わりたいけど動けない。だから、変わりたいですというメールを送ってくれるのだと思います。
ただ、基本的に本当にやりたいことはすでにやっているもので、体が勝手に動いてしまっているもので、
「変わる」ということが純粋にやりたいことである場合、それはすでにやってしまっているはず。
それができないということは、変わらないことに何かしらのメリットがあるから。
「変わりたい!」と言っているだけの状況というのはある意味、非常に楽です。
変わろうとするだけ、というのは一番楽。
なぜなら、いざそのときが来たら、逃げることができるから。
変わるということは、いざそのときが来たときに逃げないということ。
そこにはいつだって、何かしらの「恐怖」があるわけです。
いつもと違うパターンで動くことになるわけだから、次どうなるかは予想が出来ない。
人は、予想のつく世界で生きようとしてしまうもので、次が予想できないと不安でしょうがない。
しかし、変わるということは、次の世界に行くということであって、
最初の一歩の結果はどうなるか分からないものです。
どういう世界が見えてくるかは全然分からない。
恋愛で言えば、ズルズルと友達関係でいるのは楽でしょう。
気持ちが伝わってしまうような言動を取れば、次の段階に行かざるを得ない。
そして、その結果は分からない。
良い結果になるかもしれないし、悪い結果になるかもしれない。
とにかく、次の段階に進むことになる。
それが、怖い。
だから、「変わりたいと言いつつ変われない」という状態が続くわけです。
そういう人はいつだって決まりきったパターンで動きます。
何も変化を起こさず、決まりきったルーティーンを積み重ねる。
そうなれば、毎日が退屈になってしまうのは当然です。
大事なことは、いざそのときが来たときに踏み出してみること。
私の人生が変わったのも、毎回そうやって一歩踏み出したとき。
一歩踏み出さなければ本の出版もなかったし、素晴らしい仲間との出会いもありませんでした。
私たちは言い訳が大の得意です。
「いざそのとき」が来たとき、心はやりたいと思っていても、変わりたいと思っていても、
頭が臆病風を吹かせてしまう。
そのときにどちらに従うか。
その一つ一つの判断が、大きく人生を変えていくのだと思います。
では、今日はこのへんで。