王子様のプロポーズ for GREE キース・アルフォード王子 波乱のバカンス!?(3/4) | 二次元@大好き中毒

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 数時間後ー。
キャシーはベッドの中で、大きな欠伸をすると満足そうに微笑んだ。
キャサリン「今日はとても、楽しかった……」
りえ「ほんと。ゆったりとした時間が過ごせましたね」
私もベッドの淵に腰掛けながら、キャシーに向かって微笑み返す。
キャシーの体調を考えて、早めに休むため眠るまで付き添っているからだ。
キャサリン「……明日は私とキース兄様しか知らない、秘密の場所へ案内するわね」
そこまで言うと、いつのまにかスウスウと寝息を立て始める。
(……やっぱり外出すると、疲れちゃうのかな)
私はしばらく、キャシーの横で寝顔を見つめている。
するとノックの音が聞こえて、同時にドアが開いた。
キース王子「あれ? キャシーは……」
言いながら入ってきたキース王子は、私がシィーっと人差し指を立てているのを目にして、ハッと口をつぐんだ。
私は小さい声で囁いた。
りえ「……ちょうど今、眠ったところです」
キース王子「……そうか」
キース王子も傍にきて、キャシーの寝顔を見下ろす。
りえ「……それにしても、今日は楽しかったなぁ」
私の口から思わず、自然と言葉がこぼれた。
キース王子「……」
するとキース王子がスッと私の腕をつかんだ。
りえ「え……?」
ビックリしてキース王子の方を見ると、私の耳元で囁く。
キース王子「俺の部屋に来い」
りえ「へっ?!」
(……お、俺の部屋?!)
私が体を固くしていると強引に腕を引っ張られ、そしてキャシーの寝顔を見ながら言った。
キース王子「いいから。大人しくしないとキャシーが起きる」
私はそのままズルズルと、キース王子に引きずられるように廊下に出たのだった。
 
 
 
強引に手を引っ張られながら、私はキース王子の部屋へと足を踏み入れると、更に進んでバルコニーまで連れて来られる。
りえ「ちょっ……一体、どういうつもり……」
そこまで言って、ハッと息を飲む。
目の前には海が広がり、すべてが夕焼けに染まってオレンジ色にキラキラと光っていたからだ。
りえ「うわぁ……」
私は呆然と立ち尽くす。
りえ「なんて綺麗……」
すると横に立っていたキース王子が満足げな声を出した。
キース王子「……俺の部屋から見える夕日は、最高なんだ」
りえ「すごく、綺麗です!……そっか。これを見せるために『俺の部屋へ来い』って……」
私は納得した気がして、海から視線を外さず言う。
すると、スッと横にいたキース王子がこちらに近づいてくるのを感じた。
キース王子「なんだ? 期待ハズレだったか?別にお前の期待に応えてやってもいいが……」
りえ「え……?」
気が付くと冗談っぽく笑いながら、ジリジリとバルコニーの先端まで迫ってくる。
りえ「も、もう……! また悪ふざけはやめてくださいって!」
(……また、人のことからかって楽しんで)
そうしているうちに、悪戯っぽく笑っているキース王子の顔がかなり近くまであるのがわかる。
耳まで真っ赤になった私の胸は、どうにかなりそうなぐらいドキドキといっていた。
(……う、うわ、近い)
咄嗟にそう思った私は、キース王子の胸を押す。
するとバランスを崩したキース王子が、慌てて私の腕をつかんだ。
りえ「うわっ!」
その拍子に私はキース王子の方に倒れかかり、気が付くとあと数センチで顔と顔がくっつきそうになっていて……。
キース王子「……」
りえ「……」
波の音だけがザザッーと聞こえる中、私はそのまま動けなかった。
キース王子の深いグリーンの瞳の中に、私の真剣な表情が写っている。
すると急に真顔になったキース王子は、そのまま首を傾けるとスッと私に顔を寄せてきた。
鼻と鼻が触れ合ったかと思った、その瞬間ー。
コンコンとドアをノックする音が聞こえた。
リューク「キース様? 例の件で城から電話が……」
それはリュークさんの声で、私とキース王子は動きを止めたままその言葉をドア越しに聞く。
するとキース王子はスッと顔を離して、私の目を見ながら答えた。
キース王子「……わかった。今、行く」