私の娘、紅梨(クリ)は脊髄小脳変性症の

DRPLA(歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症)

という病気を患っています。

 

脳が萎縮していく病気で、遺伝性・進行性・治療法はありません。

現在は寝たきりの状態です。

 

夫、千秋さんは5年前に、クリに薬が間に合う事だけを祈りながら亡くなりました。

 

現在はキュアDRPLAという団体で

治療法開発活動をしています。

またFacebook内で

患者家族会を立ち上げました。

 

どうか、DRPLAの治療法が

見つかりますように

自己紹介の最初からはこちら

 

ホームナースのシェラが

バケーションで

 

 

今は代理の人が交代で来ています。

 

 

初めての人には

 

タオルや洋服の場所

着替えの仕方

胃ろうの取り扱い方

薬の順番など

 

 

つきっきりで

伝えないといけないので

大変です。

 

 

でも

皆さん

ナースの経験が長く

 

バーブ(母)の事まで気に掛けてくれて

ありがたいです。

 

 

 

昨日来てくれたモミさんは

ホスピスナースも

10年以上続けていたので

 

寝ているバーブを見て

「苦しそうな表情の時間は少なくて

とても穏やかだと思う」

と私を慰めてくれました。

 

心細いから

そういう言葉が

嬉しいです。

 

モミさんとは

同世代という事もあり

沢山話をしました。

 

 

クリの病気は

遺伝性な事。

 

5年前に千秋さんが亡くなって

でもどうしても私は

クリに治療法が間に合ってほしい事。

 

DRPLAの患者の多くは

日本人だから

治験ができる様になった時

直ぐに候補患者が見つかるように

日本に家族会を作った事。

 

すると彼女は

「私、若い頃

創薬や治験に関する部署で働いていてね。

当時私が関わった薬のうち

3つも承認されて

今は普通に使われているのよ。

あの頃は全く無理と思われていたけれど

あの薬で多くの人の命が

救われたの。

きっと

クリの薬も見つかるわ」

と言ってくれました。

 

 

ああ

嬉しかったなあ。

 

15年前から

ずっとずっと

望んでいる治療薬。

 

遠い存在に感じる時の方が多いけれど

可能性はあるんですよね。

 

何だか

とても心に響きました。

 

クリは

今日もホットタオルをして

気持ちよさそうな顔をしています。

 

 

また明日も頑張ります。

 

明日もいい日になります様に。

 

 

『難病の娘と共に』

いつか薬が見つかります様に。