■前回の話






去年、車で普段は行かない場所を散歩した際のマル。
とにかく散歩が大好きなんで、14歳になった今でも毎日2~3Km、多い時は5Km前後は散歩していたマル。散歩コースで会う人たちのワンちゃんはほとんど亡くなってしまったんですが、我が家のマルはまだ大丈夫だろうと思ってました。

最近も両目を失明した年上のワンちゃんと友達になってたし、マルが衰弱していつか歩けなくなっても、何かに乗せて散歩してやろうなんて事を考えたりしてました。



今年の1月2日だったと思います。
この日は先に1人で外を走って、その後でマルと散歩。散歩だけで4~5Kmは歩いたから、先に走った分も合わせると俺の方が疲れちゃいました。それにしても人間でいうと70歳は越えてるであろうおじいちゃんなのに、まだまだマルは元気だなと😅😅

しかしこの日、マルがウンコをした際に少しよろめいたんですよね。
その勢いでマルは自分のウンコを踏んでしまった💩💩

あれっ!?と思ってマルがウンコをした場所を確認すると、うっすら積もった雪の下がツルツルに凍っていました。
ああ、これで滑ったんだなと考えた。今となればこの時のフラつきというのは、脳腫瘍の影響で後ろ足に力が入らなくなってきてたのかなと思う。


その2~3日後、またも散歩中にウンコをしたタイミングでマルが倒れてしまった。
完全に倒れる姿は初めて見ました。

倒れるといっても転んだに近いです。

でも痙攣やパニックがあったわけではなく、すぐに立ち上がって俺は何が何だかわかりませんでした。
でも心臓がバクバクして体が震えて怯えている様子だったので、これは少し前のウンコ時のフラつきと合わせて異常だなと。

で、夜間にも関わらずかかりつけの先生が電話対応してくれて、とりあえず安静にして週明けに受診という事になった。
結果は足や腰に少し炎症があるという事で、散歩は控えて安静にという指示が出た。血液検査の結果は良好で、内臓に関しては異常は無さそうという診断でした。

この時はかなり安心したんですけどね・・。


その後で状況が一変したのが1月10日
数日前にブログへ書いた大パニックが起きたのです。おそらく癲癇発作のような事が起きて、その後でパニックになっていたんでしょう。

ひたすら叫んだり、鳴いたりしながら狭い場所へ突撃して動けなくなるという謎行動の繰り返し。
怯えた様子のマルの姿はホントにショックだったんだけど、今となれば100%マルの感情が残った状態はこの時が最後だった気がします。そう考えると、この時に立ち会えてよかったなという気持ちもある。
ただ、俺自身もかなりのショックで、この後の3連休時はいくら寝ても寝た気がしない毎日でした😭😭




パニックが治まった後のマル。
ひたすら家の中を徘徊し続け、病院へ行った時間を挟んで合計で4時間ほど歩き続けていました

こういった徘徊が当てはまるのは認知症(ボケ)。
そんな馬鹿なとショックでしたが、ペットを飼ってる周囲やネットで聞いたらいきなりボケるのは考えにくいという声しか無かった。

おそらく癲癇発作だろうと(てんかん)。

しかし高齢でいきなり癲癇を発症する例は少なく、そうなると脳の異常という可能性が出てくるとのこと。なによりただの癲癇発作の場合は徘徊が時間の経過で治まるらしいのに、マルの徘徊は治まる気配がないのです。




徘徊→バタッと電池が切れたように寝てしまったマル。
明らかに異常でした。




どうなってるんやコレ・・。





この時はまだこちらの言葉に反応を示す時と示さない時があり、頭がおかしくなったというより、異常な興奮状態にあるのかな!?という印象でした。

起床後も徘徊が止まらないため、車で送り迎え&監視付きの散歩をしてみると、散歩大好きなのを思い出したかのようにダッシュ&ダッシュ。
走りながらこちらの顔をチラッと見るマルは、まさに俺の知っているマルでした。

でもいつもなら行かない道へ行こうとしたり、車道の真ん中をそのまま歩こうとしたり、やはりどこかマルなのにマルではないという気がした😥😥


この後も寝るか徘徊するかのノンストップ生活。
365日24時間対応のかかりつけ医(地元では名医の部類)がこのタイミングで不在だったことも重なり、一時的に見てもらった病院でも結論は出なかった。
ただ、いきなりボケるという事は考えにくいし、典型的な認知症の症状みたいなもんは見られないという事でした。





3連休最終日の夜。
家族が買い物から帰ってくるタイミングに合わせ、途中まで車で送ってもらってマルの散歩をしてみた。そのまま拾ってもらうつもりで。

あれだけ散歩が大好きだったマルがいつもより乗り気でない事が不気味でしたが、少し歩いたらペースが上がってきて楽しんでるような気がした。
そして車から降りたウチの母親へ尻尾を振っていたので、ああ!マルだ!という気持ちになり、家族全員少し泣きそうになりました。




帰宅後のマル。
いつものマルが見れた事で、少し安心して夕食を取ることができた。楽しくピザを食ったりしながら過ごし、明日帰ってくるかかりつけの先生にマルを診てもらうか!と思っていた矢先・・




2度目の発作が起きてしまいました。
ネコのダイちゃんも心配してます。

2度目とはいえ、俺も含めて発作を見たのはこれが初めて。
たった2~3時間前に散歩してきたばかりなのに、いきなりマルがこのまま死んでしまうのではないかという状況になってしまった。

かなり苦しそうに鳴いたりしていたこともあり、このまま死んで楽になってもらった方がいいとまで思いました。
家族全員が別れを覚悟し、電話で対応してくれた先生が看取ることになるのも覚悟してほしいという事でしたが、実際のところマルはただ単に立ちたかっただけらしく、、、




立たせてあげたらそのまま6時間ぶっ通しで徘徊

色んなものを片付けて、行き止まりや頭をぶつけそうな位置にクッションを配置するなどして対策。
2度目の発作後の徘徊中、これまで1度も失敗した事が無かったウンコとオシッコをあたりかまわずするようになり、遂にマルがマルではなくなってしまったと思った。でもウンコをする時に嬉しそうにスキップしながら歩くマルの姿を見れたのは嬉しかったですね。

俺も今日だけ睡眠時間を削って対応するしかないと思いましたが、さすがにここまで長いとは思わず半分寝てしまいました。
マルはバタッと冷蔵庫の前で寝るという、今までならあり得ない行動を取っていました・・。




以降、繁忙期以外は休みの融通が利く妹が対応したり、俺も早い時間に寝ておいて深夜になるべく起きる時間を作るようにしました。







ダイちゃんもマルが気になるようだけど、マルは1日ごとに出来ない事が増える毎日で、顔の近くへあるものへ噛みつくようになってしまった。
だからマルを和室へ隔離する事で、家族がいる時間以外はダイちゃんと接触させないようにした。あとは両親も油断して噛まれる可能性があるから、マルへの対応は最低限という形で・・。



ご飯を邪魔されても怒ることがなかったマル


臆病で優しくて吠えたり噛んだりする事が絶対に無かったマルだけに、これはちょいとショックでした。
凶暴になったわけではなく、脳腫瘍の影響で目が見えなくなり、近づくものへの反応が噛む動作になったという感じではあります。

地元ではペット用のMRIが無いため、映像や症状でおそらく脳腫瘍であろうという見なしでの診断です。
北海道だと札幌にしか無いのかも。行き来するだけで8時間、費用もMRIだけで10万、さらには老犬に全身麻酔のリスクとなれば、これはもう緩和で行くしかないなと。

悲しいけど、この異常な徘徊もペットブログなんかを見ると、みんな脳腫瘍なんだよね。






水も飲むし食欲もある。
でも美味しいと思ってるのかわからないし、無意識でただ口にしているだけかもしれない。

たった数日でほぼ後ろ足は動かなくなり、おそらく今週に入って目も見えなくなってしまったように思います。






なんとかもう1度歩くマルを見たい!という気持ちがモチベーションだったけど、それはもう叶わぬ夢かなと思う。
俺が下半身を持ち上げて、人間歩行器みたいな感じでマルが前足だけで歩いてましたが、それも2日くらいであっという間に出来なくなってしまった。







今週前半は2~3日くらい小康状態にも感じたから、意外とまだ一緒にいられそうな気もしてましたが、ここ2日で急激に弱ったように見えます。
立てないけど徘徊がやめられない事が遊泳運動となってるようですが、その動きもだいぶ鈍ってきたように思う。

さらに常に心臓の動きが早く、呼吸の際にいびきのような音がする事もある感じ。
でもぐっすり気持ちよさそうに寝てたり、よくわからんけど常に今日が最後かもという状況に入ってしまったような気がします。

なるべく普通な気持ちで過ごしながら、気持ちが落ち込まないように今は過ごしています。