同日に更新した内容の後編的なページ。
プロボクシングの各階級のプロ人数や国籍をまとめる事で、階級別の競争率(難易度)を数字にしたものです。


キックから転向してくる那須川天心のデビューも近いので、キックとの比較も少し加えたい。
 

 

■同内容の2022年版(軽量級のみ)

 

2024年5月更新の最新版💪🤪



しつこいようですが、このページは海外サイトBOXRECを参考に、階級別のプロ人数などを掲載しています。
あくまでも僕が確認した際のデータを元に書いているので、常に変動している数字はこのページと一致するとは限りません

階級はあくまでもBOXRECの判定によるもの。



■ミニマム級(約47キロ)
昨年は196人だったのが世界で252人になっています。
このあたりは体格の近いアジア地域でボクシング興行がコロナ禍から復活した影響かもしれない。主な選手は亀田興毅による3150ファイトクラブが推している重岡兄弟など

・国別のトップ20選手
フィリピン6人 日本5人 タイ3人
南アフリカ3人 
メキシコ2人 アメリカ1人



■ライトフライ級(約49キロ)
昨年は328人だったのが世界で407人になっています。
日本人でランクインしているのは拳四朗、京口、矢吹など

・国別のトップ20選手
フィリピン6人 日本4人 南アフリカ4人
メキシコ2人 プエルトリコ1人 ベネズエラ1人
パナマ1人 タイ1人




■フライ級(約51キロ)
昨年は573人だったのが世界で755人に。
下2つの階級とは違い、欧州の選手もランクインしてきます。

・国別のトップ20選手
メキシコ4人 フィリピン4人 日本3人
イギリス2人 ニカラグア2人 ウクライナ1人
コスタリカ1人 南アフリカ1人 アメリカ1人
中国1人




■スーパーフライ級(約52キロ)
昨年は615人だったのが今年は世界で758人
エストラーダ、井岡、ロマゴン、中谷、田中などがランクインしている階級です。

・国別のトップ20選手
メキシコ4人 南アフリカ4人 日本3人
アメリカ2人 アルゼンチン2人 フィリピン2人
ニカラグア1人 タイ1人 オーストラリア1人




■バンタム級(約53キロ)
昨年は838人だったのが今年は世界で1053人
井上尚弥が四団体統一を果たした階級ですが、ここでプロでアクティブ判定されている選手が1000人を突破しています。井上弟、そしてキック転向からの武居も王座を狙うならこの階級となりそうです。
国内ジムの経済力を考えると、ここが現状では世界戦を組みやすいと言えるギリギリのラインに近い階級かもしれません

・国別のトップ20選手
日本6人 フィリピン5人 メキシコ3人
プエルトリコ2人 アメリカ1人 イギリス1人
キューバ1人 オーストラリア1人




■スーパーバンタム級(約55キロ)
世界で1135人から2023年は1260人。
那須川天心が王座を狙うならここではないかという階級であり、井上尚弥が下から上げる階級でもあります。ここが国内ではしばらくは最も注目を集める階級になるでしょう。
この階級は西岡が7度防衛していますが、ここ20年で王者になった選手はほとんどが王座を防衛できていない階級です。

・国別のトップ20選手
アメリカ4人 イギリス3人 メキシコ3人
日本3人 フィリピン2人 オーストラリア1人
ナミビア1人 パナマ1人 ウズベキスタン1人
南アフリカ1人


同じ打撃格闘技であるキックボクシングは65キロまで日本人が8~9割を占めているように、こうしてボクシングと比較するとキックでは聞かない国籍の選手が多くランクインしているのがわかります。
これらの国籍の選手を取り除けば日本、タイぐらいしか残らない=キックボクシングと同じ状況=軽量級キックにボクシングのような世界といえる選手層は存在していない証明と言えるでしょう



■フェザー級(約57キロ)
2022年は1362人で今年は1582人となっています。
ここ20年での王座獲得は粟生、越本、長谷川で防衛成功はゼロ回。おそらく日本人の防衛成功は50年前の1970年が最後となっていて、那須川天心がこの階級で王座獲得&防衛に成功すれば歴史に名を刻む事になるかもしれない

・国別のトップ20選手
メキシコ4人 日本4人 イギリス4人
アメリカ3人 フィリピン1人 キューバ1人
スペイン1人 ウクライナ1人 アイルランド1人



■スーパーフェザー級(約59キロ)
1448人から今年は1665人
軽量級最後の階級と言えますが、ここは日本人歴代王者が多くて内山が9度の防衛に成功しています。ただ、真の世界とは絡まない世界戦といえる部分もあり、畑山もそうですが実質アジア王者に近い日本人世界王者が多い印象です。

・国別のトップ20選手
アメリカ3人 日本3人 イギリス3人
メキシコ2人 ロシア2人 ドミニカ1人
モロッコ1人 ブラジル1人 プエルトリコ1人
イタリア1人 フィリピン1人 タジキスタン1人



■ライト級(約61キロ)
2023年のプロ人数は2263人
大幅に下の階級から増加する激戦区で、ここから実力及び経済的な面で日本と無縁になる可能性が極めて高い階級です。ただ、4月9日に吉野修一郎vsシャクール・スティーブンソンの対戦が控えています。

・国別のトップ20選手
アメリカ6人 メキシコ3人 イギリス2人 
ロシア2人 日本2人 ウクライナ2人
ドミニカ1人 オーストラリア1人 フィリピン1人



■スーパーライト級(約63キロ)
プロ人数は2151人
トップ20もBOXRECでは20人のうち10人がアメリカとなっています。


■ウェルター級(約66キロ)
プロ人数は2149人で日本人歴代世界王者は未だにゼロの階級です。
木村ミノルが謎のエキシ希望をしていて、さらに那須川天心デビュー戦の興行へ出場する佐々木尽が初の世界王者を狙うと公言しています。
キックボクシングでは70キロから明らかに選手層が変わり、ボクシングにおけるライト級(61キロ)のように日本人が通用しなくなっていく傾向にある


以降は・・

■Sウェルター級(約70キロ):1940人
■ミドル級(約72キロ):1513人
■Sミドル級(約76キロ):1426人
■ライトヘビー級(約79キロ):1316人
■クルーザー級(約90キロ):1172人
■ヘビー級(約90キロ~):1371人


となっており、日本人のトップ20ランクインはありません。



■階級別プロ人数ランキング

・ライト級(61キロ) 2263人
・Sライト級(63キロ) 2151人
・ウェルター級(66キロ) 2149人
・Sウェルター級(69キロ) 1940人
・Sフェザー級(59キロ) 1665人
・フェザー級(57キロ) 1582人
・ミドル級(72キロ) 1513人
・Sミドル(76キロ) 1426人
・ヘビー級(90キロ~) 1371人
・Lヘビー級(79キロ) 1316人
・Sバンタム級(55キロ) 1260人
・クルーザー級(90キロ) 1172人
・バンタム級(53キロ) 1053人
・Sフライ級(52キロ) 758人
・フライ級(50キロ) 755人
・Lフライ級(49キロ) 407人
・ミニマム級(47キロ) 252人


単純に人数だけでは判断できませんが、一応は階級によって同じ世界王者でも競争率が5~10倍違う。
このバランスは10年、20年特に変わっていない。