お腹が不調な時にこんな話もなんだけれど
昔、母親が働いていたラーメン屋さんのラーメンはとても美味しかった
ラーメン屋のおじさんとおばさんは
自分をとても可愛がってくれた
店に行けば好きなものを食べさせてくれるし
クリスマスには大きな板チョコをプレゼントしてくれた
まるで自分の娘の様に
接してくれていた
そのおじさんとおばさんは
ある宗教を崇めていたが
それはそれでそうなんだと思い
別にどうでも良かった
子供のときの自分は
おじさんとおばさんの愛情が全てだった
病気になった時に
しつこく勧誘が来る宗教がある
自分が病気になった10年前の時もそうだった
あっさり引き下がってくれる人もいるが
その人はそうではなかった
どうでも良い人なら
もう連絡しないで欲しいとだけ言い
連絡を断てばいいのだが
傾聴ボランティアの仲間でもあった為
それは出来なかった
3時間かけてその宗教は私にはいらないと説明したこともあった
3時間話して
その人は
「本当にpinocoさんには宗教はいらないと思う。本当に教える事はないわ。全てがもう貴女の中にあるから」
と、納得して引き下がってくれた
そんな彼女は
その数年後、自宅で謎の死をとげている
たまたまだと思うしかないが
ラーメン屋さんのおじさんとおばさんの最期もそうだった
おじさんは、ある日突然布団の中で亡くなっていて
その何年かあとにおばさんが自転車に乗っていて突然亡くなった
おばさんは良い人だったけれどアル中だった
おばさんの娘はヤクザと結婚して早々に家を出ていっていた
息子は職を転々とし、おばさんが亡くなったあとしばらくは時々うちに顔を出していたけれど
そのうち来なくなった
自分が大人になってからひょんな事で偶然再会したが
ヒモみたいな生活をしているのを知り
自然と連絡を取らなくなった
今は何をしているのか
生きているのかもわからない
その宗教を崇めている人は案外沢山いる
友人も家族全員が信者だったが
友人のお母さんも
その宗教の活動をしていて突然倒れ
亡くなっている
たまたまだといえばたまたまだけれど
自分の統計ではかなりの割合を占める
でも
だからその宗教は良くないとかをいうつもりはどこにもなくて
自分が信じるものを信じたらいいと思う
だってそれがその人の幸せだから
そのおばさんの事を思い出すのは
いつもクリスマスの時期だけれど
今年はお正月を過ぎて思い出したな。。。。