乳がん発覚前まで使っていたブラジャーを
捨てようと
裁ちばさみで金具部分を切っていたら
涙が出てきた
そういえば
乳房全摘術後の患部をみたら
絶対ショックを受けるだろうと勝手に思っていたのに
その予測は見事に外れた
予想が大きく外れて自分自身が驚いたので
印象深く覚えている
あぁ、胸が取れたな
ぐらいの気持ちで今も毎日自分の患部をみているのだが
ブラジャーを捨てると決めて
切り刻んでいる間
ずっと悲しかった
なんだろうこの矛盾は
と、自分を分析したいが
とにかく悲しいのだ
まずは悲しいということを受け入れよう
ブラジャー達にありがとうと感謝を伝え
また使ってあげられなくてごめんね
という思いを込めてゴミ袋に入れた
どうしてなくなった胸を見て悲しくないのに
ブラジャーを捨てる事が悲しいのだろう
なくなった胸を見るのは平気なのに
術前の胸の写真を見るのはつらい
人の心の奥底は深いな。。。。
こんな時は
三宅さんの歌が良い
三宅伸治さんの声は
なんとなくもの悲しくて
大好きな雨の音に似ている
