昨日、おたふくソースが去って
やれやれと家に戻ると
つい一週間ほど前に同窓会でお逢いした恩師から封書が届いている
なんだろうと開けると
同窓会の日に写してくれた写真が一枚と
何やら文章が入っている
それは
90才になった先生がご家族に向けて
ご自身の人生の歴史を綴ったものだった
人には皆それぞれの歴史があり
皆それぞれ物語を持っている
恩師が生まれたばかりに起きた大火のことから始まり
お子さんが亡くなっていること等々
いつも元気で明るい先生からは想像出来ない出来事が書かれてある
後の連絡でわかった事だが
亡くなったお子さんはガンだったらしく
先生は生きてきた中で一番辛かった事と言っていた
昨年自分がガンになり手術の後だったか先だったかもう忘れたが
多分手術が終わって落ち着いた頃
先生にガンになった事実を伝えた
今の医療技術ならきっと大丈夫だから
という言葉と共に励ましてくれた事に
少し引っ掛かっていたけれど
今回、先生のお子さんの事を知り
あの時の反応に合点がいった
90年の歴史の中には太平洋戦争があり
すっかり平和ボケしているこの時代にいる自分の心に
なんだか複雑な感情が湧いてきた
読み進めて行くと
数年前から健康のために山歩きをしていたことも書かれていて
さらりと
熊と遭遇した事が書かれている
そういえば
恩師が山歩きを始めたと聞いた当時
ちょうど熊が出てきたと世間が騒いでいた
自分を含め周りは心配していたが
そんな事を気にすることなく
恩師は山歩きをして楽しんでいたが
やはり···········会っていたのだ
熊と········
更に、今年の7月に
山道で事故を起こしたことや
それで車を廃車にした事も書かれていた
8月に90才になった恩師だが
7月のその事故で、、、、と思うとハラハラする
無事に90才になられたことに別の意味の拍手を贈りたいと思った
因みに恩師と言っているが
実は自分は一度も習った事はない
.......気がしている
34年も経つともうその辺の記憶があやふやになってきているのだが
この前の同窓会で会った同期に確認しても、同期は習っているが、やはり自分は習っていないようだ
習っていない自分が習っている同期以上に恩師と連絡を取り合っている
恩師はいつも励ましの言葉をかけてくれ元気をくれる
そういえば、少し話しが逸れるが
我らがジョン先生にも
今、こんなにお世話になっているのに
自分が卒業してから母校に赴任してきているので
学校で出逢ってさえいないのだ
ジョン先生は自分が学生の時に出逢っていたら
きっともっと違う人生を歩んだのではないかと思うくらい素敵な先生だ
人との出逢いは本当に不思議なもので
不思議なご縁としか言いようがない
小中高校通しての
本当の恩師達はほぼ皆亡くなってしまっている
学生時代には習っていないが
90才の恩師は学年の担任を持っていたようだし·····あやふや······
恩師と言ってもバチは当たらないだろう
90才の恩師から送られてきた人生歴は
いつも明るく前向きに生きている先生そのものだった
そして、周りへの感謝の気持ちが何度となく綴られている
そんな先生の文章をみて
自分はいつものように感謝の気持ちでいっぱいになったと同時に
心に灯りが灯るような感覚を覚えた
先日から
そんな心が温まる事が続いている
ちっちゃい事にとらわれず
(おたふくソースおばさんの仕事中の居眠りとか
お喋りとか·········)
これからも
常に感謝の気持ちを忘れないで生きていこう
改めてそう思わされる恩師の人生歴だった