傷口の処置の考え方の違い | pinocoのブログ

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巨大子宮筋腫、乳がんetc·····
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乳腺外科の女医に


『傷口が小さくなっているんですね


と言われて

一瞬なんの事かわからずにいた





言葉で説明するより見たほうが話が早い



服を脱ぎ

傷口を見せるのにパッドを半分程剥がすと

メロリンが傷口に貼り付いてしまっている



『メロリンが取れにくい········』

と言うと



『メロリンってなんですか』

と女医が言うので





『メロリンキューですよ』

と答えようかと思ったが



若い女医に通じないギャグを言うのはやめて



シリコン付きのガーゼで、傷口を乾かさないようにするためのモノだということを説明した






女医は

傷穴をみて、なんとも言えない表情をしてこう言った





『乳腺外科と形成外科の考え方の違いがあって、傷の処置について違っていて···········ごめんなさい』





乳腺外科ではずっと傷口は乾かした方が良いと言われていたのだ





笑わないアイドル女医は

申し訳なさそうな顔をしている



頬の赤らみから

心からの言葉だとわかる

本当にこの女医は人が良い


形成外科との相違については、気づいていたが変ですよ、など一言も言っていない·······




経験を積めば更に良い医師になることは

間違いないであろう







傷口の処置について


乳腺外科では乾かせと言われていたが

形成外科では絶対乾かさないようにと言われた


そして


乳腺外科では抗生剤は飲む必要はないと言っていたが

形成外科では飲んで感染を防がなければいけないという




同じ傷口に対して乳腺外科と形成外科で

見事に真逆の事を言っている






それぞれの科で

何を優先するかが違うのがわかるし

どちらも間違っていないのだと思うが



結果的にこの傷口に対しては、乳腺外科は間違っていたし形成外科が正しかったと言えよう



乳腺外科ではもう少し様子を見るといっていたが

形成外科の医師が開けてみると中が壊死してしまっていた



今、胸筋までぽっかり開いている状態だが

中が壊死した状態で様子をみていたら

感染症を引き起こしていただろう





リンパ節の転移があって同時再建は出来なかったが

乳房再建を希望していて良かったと心から思った


もし再建を希望していなければ形成外科にかかることはなかったし


形成外科にかかっていなければ



術後の傷はまだまだ様子を見ましょうで終わっていて


身体の中で壊死が広がっていたと思うと




考えただけでゾッとする






そして

忘れそうになっているガンの治療についてだが



傷口が治まってから始める予定だったホルモン療法を今日から始める事を告げられた





傷口が落ち着く事を待っていたらいつまでも始められない



ほっとした



ホルモンの薬の説明をしてくれ


乳腺外科の外来が終わった