形成外科の外来③──メロリンキュー | pinocoのブログ

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巨大子宮筋腫、乳がんetc·····
何があっても自分らしく生きる七転び八起きの精神でユーモアを忘れず生きています。

乳房全摘術後の化膿した傷口を


形成外科の医師が

ジョキジョキ切って血をグリグリと拭っている






『メロリン持ってきて』




ジョキジョキグリグリやっている途中で医師が看護師と学生達のいる方に向かってこう言った




さっきまで意識を失ってしまいたい、と思っていた自分だが



『メロリン』が気になって仕方がない




メロリンと言うと

山本太郎の『メロリンキュー』しか思い出さないが


まさかここで『メロリンキュー』ではないだろう



いや、もしかしたら患者を励ます為に

学生の誰かが『メロリンキュー』をしてくれるのかもしれない




この医師なら

そういうサービスがあるかもしれない


いや、あっても良いと思う

出来ることならあって欲しい



もう

メロリンで頭がいっぱいになってしまった




『メロリン』の真相を医師に聞いてみたいが



ジョキジョキグリグリと真剣に処置をしてくれている





こんな真面目な状況で

メロリンキューの話題は憚れる


メロリンキューに触れずにメロリンを聞く自信もない




医師の見た目の年齢から

おそらくメロリンキューを知っている世代だが



診察室にいる学生達は

メロリンキューの事は知らないであろう



自分がメロリンキューの話題を振って

医師が知らないという反応だったら



皆がポカンとしてしまう



それはこの傷口より痛い話だ





つづく