規則的に糸を絡ませながら、編み込み模様を編んでいく
編んでいる自分の頭の中では
編み物に関係ない様々な事も考える
それは割とくだらないことが多く
どうでも良いと思うような事もある
今日、編みながら何となくぐるぐると考えていた事は
昨日、白鳥の格好をした一人の男性が自分の前に現れた事ではない
そこにいた誰もが何事も無かったかのような顔をして、それぞれの時間をいつものように過ごしていたことだ

いきなり目の前に、白鳥の格好の中年男が現れたら、普通だったら多少なりとも心がどよめくことだろう
なぜそこにいた皆が平常心でいられたか
答えは簡単で、
いつも通りのことだから
平常心を保つ事はとても大切な事だと感じている
しかし、人生の中にはそういられない出来事は沢山あるものだ
それは自分にとっての
『いつもの事』じゃないからだ
『いつものことじゃない事』はどうしたら良いのだろう
と、ここまで考えてこの答えにたどり着く
────色々な場所に行き
────色々な人と出逢い
────色々な事と触れ合うこと
自分の世界を広げ
『いつもの事じゃない事』を
『いつもの事』にしてしまう
白鳥男の出現から一夜明け
頭の中でぐるぐるはこうまとまった
写真の白鳥の男性は
障がい福祉サービス「ゆい・ゆい」の理事長 野々村雅人氏
数年前、彼を最初に見かけたときの出で立ちは、顔を真っ白に塗っていた(ゴールデンボンバーのように)と記憶している