魔女の一撃から6日たった自分は、油断していた
左側の足の裏まで痺れがあったものの、痛みは案外はやく数日目には落ちついていた
痛さを感じる事は人間が持つ本来の防御能力だと思う
以前から、痛みをどこまで我慢したら良いのかの境界線がイマイチわからない
20代の頃だっただろうか・・・
お腹の調子が悪い日に、痛いけれどまだ我慢できると思いながら過ごしていた
熱か何かが出てきたために病院へ行き、その病院のトイレで気を失って倒れてしまった
30代の時には、札幌地下鉄大通り駅のエスカレーターの上からガラガラと落っこちてしまったことがある
手や足に傷を負い、足は象のように腫れて紫色になっていたけれど、病院へ行ったのは1週間後だった
先生は自分の手や足の傷をみて
「これは相当痛かったでしょう
よくまぁ1週間我慢したね」
と、爆笑していた
その医師は続けてこう言った
「傷跡は残るからね。こんな怪我をしたらすぐ来ないとダメだよ」
お腹の手術のあと、痛みを10段階で答えろといわれ、返答に困った記憶がある
話しが逸れてしまったが、魔女の一撃からすぐに整骨院で施術を受け、テーピングをして貰い意外にはやく楽になったと思い、洗車をしてしまった
冷静に考えてみると、そもそも洗車をする体力はいまの自分にはない
さらに魔女の一撃をくらっている
痛みがまた出るのは当然のことであろう
痛みは自分にこう言ってくれているのだろう
「大人しく体を休めなさいよ」
それでも痛みが治まるとちょろちょろと動きはじめる
やりたいことが沢山あるのだ
後でやろう───
時間が出来たらやりたい────
よく耳にするが、自分の中には無い言葉
「時間がなくて出来ない」を
「ひとつやってみよう」という考え方に変える
ただそれだけで不思議と出来てしまう
時間は皆に平等に流れている
自分らしく穏やかに笑って過ごしていたい
ゆっくりで良い
自分のペースで歩いて行く
体が思うように動かなくなってからの方が出来る事が増えたのかもしれない