おぼんこぼんの楽しい夢を見て起きた朝
今日もぴのとの穏やかな時間が流れる
掃除の途中、キッチンペーパーが気に入った様子で楽しそうにくるくると回っている
穴には頭を入れたくなるの──
そんないつもの穏やかな時間に
ふと、驚きと落胆の一瞬が訪れ
静かな涙が止めどなく溢れ出す
とりあえず落ちつこうと編み物をする
珍しく淡いピンクの糸と、淡い水色の糸を選び編んでいく
選ぶ糸の色が自分の気持ちを物語る
今日は何だかとても長く感じる一日だった
無邪気なぴのが救いだった
いつもの場所でいつもの景色を眺めていた
一羽の小鳥が側に来て、
ピーーー!ピーーー!
と鳴いている
白とグレーの野生の鳥だったが、その鳴き声はまるで亡くなったぴのの様だった
一羽の小鳥はこちらに向かって鳴いている
その一羽の小鳥はしばらく自分の側で鳴いたあと、仲間の元へ帰って行った
良かった、亡くなったぴのも今はお友達が沢山いるから寂しくない
命について考える一日だった────