ぴのが亡くなったのはつい二日前なのに、ずーっと前のことのように思える
時間は誰にも平等に流れているのに、自分の周りの時間だけが流れていかない感じがする
ぴののことは、ずーっと前のことのように思えるのに、時間が進んでいかなく感じているのは矛盾しているな・・・とそう思う
ほとんど何も手につかず、ぼーっとするか泣くかの自分に、親友は
「そうなるのは、当たり前の事よ
時間薬しかないから、今はぴのちゃんのために泣くんだから良いの。
ぴのちゃんが成仏出来るようにしてあげることが最後の責任だとおもう」
と、声をかけてくれる
ひとりで部屋にいても、めそめそ涙がでるだけだから、外へ出る
循環器科の受診後
ぴのと出逢ったお店にも、迷ったが顔を出す
亡くなった報告はしていたが、
いいだけお世話になったのだ
やはりここはしっかり挨拶に行くことが筋だろう
と思っていた
ただ、自分はお店にいって他の子達を見たときに、普通の状態でいられるだろうか・・・と、正直不安だった
意外にも、それは大丈夫だった
どの子もやはり可愛いと思える自分がいた
お店の店主は不在だったが、奥様がいて小一時間話しをした
奥様は自分と一緒に泣いてくれた
ぴのが亡くなってから、
ぴのをきれいに戻したゲージの前に寝かせたら、好きなおもちゃで遊んでいたこと
ぴのが自分の夢に出て、元気な声で鳴いていたこと
それで、自分はぴのが大丈夫だと思ったこと
そして、ぴのが亡くなったばかりだけれど、また気の合う子に出逢ったら、迎えたいこと
そういう自分に奥さんは、
「よかった、うちのお父さんと心配してたんだよ。それに、もう飼わないって思っているかな、とも。」
花があると、ぴのが三途の川をルンルンと渡れる気がする
そしてまた生まれ変わって、お茶目な表情で誰かを癒やして欲しい
できたらまた自分のところに来てくれると嬉しいな
ころころの芯に頭を突っ込んで遊ぶのが好きだったね
仲良しだったね
小さい体のぴのは
とっても大きな存在だった
一日、一日、涙の数は減っていく
ぴのとの思い出が幸せな形のままで
いつまでも心の中にある
ぴの、大好きよ
ぴのの事をいつでも相談に乗ってくれたお店のご主人、奥様、店員さんに感謝
ありがとう