2017.02.22 子宮全摘術後の闘い102―子宮全摘術後1年3ヶ月後 | pinocoのブログ

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巨大子宮筋腫、乳がんetc·····
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2015年巨大子宮筋腫のために

子宮全摘術を行ったその後の記録です

 

 

 

2017年2月22日に書いたものです

 

 

 

 

この前の日曜日、右側のお腹の突っ張りで、真っ直ぐ立つことが出来なかった。

へそのラインの少し下右側の場所が手術の前後から痛んでいた


当時ソーイングスクールの講師をしていた自分がお腹と背中の痛みと吐き気と冷や汗と・・・何が何だがわからない不調で立っていられず、授業が出来なくなるほど痛んだ場所でもある


その後、手術を受け、巨大なモンスターを取り出したが、やはりずっと同じ場所の痛みが残っていた


手術をした札幌の病院も、その翌年に入院した旭川の病院も、今リハビリでかかっている病院も、決して自分の訴えに対してお腹の触診をしなかった


手術から一年たって、お腹の痛みというか、突っ張りというか、お腹の中の臓器が急に動かなくなる感覚がはっきりわかるようになってきた

さらに、その症状が強く出ているときは右側のお腹からそけい部、そして足へ痛みが広がり歩行する事がきつくなる



治療院や整骨院の先生方にお腹を押してもらい、かたくなった右側のお腹の中の何かが解放されて一時は楽になる



ここ最近はその繰り返しだった



東洋医学では、お腹の異常を確認できているのに、西洋医学の先生方は、体を触って確認することもしないなんて変だな・・・


と、何となく思ってはいたが、先週の日曜日のお腹の突っ張り具合の体を真っ直ぐする事もできないほどの辛さに


これは病院で診てもらいたい


と強く思い、その時に頭に浮かんだのが若い頃から不整脈で診てもらっている旭川に古くからある循環器の先生の顔だった


ちょうど1ヶ月前に今年の24時間ホルダーの検査をしていたが、派手な風邪をひいたり喘息が酷くなってしまっていたり、
不整脈があまり気になっていなかったのもあり、検査結果も聞きにいっていなかった


今週の月曜日、その循環器にお腹のことも言って診てもらおうと思い、車を走らせた


そのクリニックは何から何まで「ザ・昭和」であるが、いついっても患者さん達でいっぱいだ

この日も患者さんで待合いはいっぱいだったが、待つのは慣れているので、編み物をしながらぼちぼち待っていた


待合いのテレビでは、札幌に皇太子様が来ていることを報道していて


「へぇ~皇太子様にお逢いしたいな・・・」


などと呑気に思っていたら、診察に呼ばれた


白髪をブルーに染め、若干耳が遠くなっているこの先生は、お腹の突っ張りの訴えに耳を傾け

まず24時間ホルダー心電図の結果を聞かせてくれた

問題はさほどないが、連続して出る不整脈があったこと、今までなかった場所からの不整脈が出てきていること
あとは脈が異常に速かった事を指摘された


不整脈の3連発、5連発、7連発と書かれた結果の紙をみて

「まるで打ち上げ花火みたいだな・・・」

と、呑気に思っていると、先生が、お腹を触るからお腹出して横になってと言い、慣れた手つきの丁寧な触診が始まった


この先生特有の

「ううむ~・・・」

と、異常な様子を発見したときの独特なうなり声をあげながら
明らかに硬くなっている右側のお腹を触る

トン、トン、とされるとお腹も痛いし右側の下肢へも痛みが広がる



「これはつらかったなぁ・・」


先生の口から出た言葉だ




やっとわかってもらえた気がした



そして、

「熱とか出てない?」

と、聞かれ、

そういえば、去年の夏に札幌で入院していたとき微熱が続いていたけれど、
『夏で暑いから・・・』
と言われて検査は特になかったことと、

先月マイコプラズマにかかったあと、微熱が続いたが、呼吸器科では、
『冬だから寒いから・・・』
と、そこでも特に何もしなかったこと、

さらに、風邪やマイコプラズマになる前の、なんか体が調子悪いなと感じている時は体温が34度台まで下がっていて、その事をリハビリでかかっている内科の先生にいうと、
『それは僕はわからない・・・』


と言われていたことを言うと、先生は呆れた顔で、

「熱が続いて出ているのに、夏だからとか冬だからってなんだ・・・・
時々体温が下がるのは○○っていう症状だね」(低体温症と言っていたような気がするが、わかって貰えた嬉しさと、不整脈の結果とで言われたことが飛んでしまった)


今までずっと、かかっていた先生方に自分のつらい症状を訴えてきて見事に流されて来たことを、この先生はそれはおかしいと言ってくれた

しかし、先生方を否定する形ではない
そこがこの医師の器の大きさだろう


そして、舌を見たり、さらに舌の裏を見た


漢方薬が処方され、診察が終わって診察室を出ると、いっぱいだった患者さんが更に増えていた



白髪をブルーに染めて、耳が若干遠くなっては居るが、まだまだ現役だ


改めてこの先生の人柄の素晴らしさと、
医師の原点をみた気がした




不整脈はまだ大丈夫だとは言われているが、年々検査結果のコメント欄に書かれる異常が増えている
仕方ないかな・・・とも思うけれど、やはり一人でいるときは不安だ

お腹の中の事が『わからない』で済まされなかったことが涙が出るくらい嬉しい事だった