2015年巨大子宮筋腫のために
子宮全摘術を行ったその後の記録です
2016年12月5日に書いたモノです
少し前に体調を崩していた
なぜか熱がどんどん下がっていき体温が34℃になった
摩訶不思議な状態だった
そんなときに編んでいた春夏物のコットンのタンクトップは、編み目がガタガタ状態
まったくもって、着たいといえる代物ではない
がたがたな編み目のタンクトップは見ているだけで落ち着かないし、これを身につけて幸せな気持ちにもならない
ここまで編んだが、やっぱり編み直すことにした
部屋からほとんど出ることもなく、ほとんど誰とも連絡もとらず、心を落ち着かせる
ほどいた糸を巻きなおし、一から編み始める
編み目が揃っていつもの調子の編み目になった
ほぼ表編みと裏編みのシンプルな作品だけに編み目が目立つ
自分の手から生まれる作品は心を映す鏡だ
編み物に限らずミシンで服を縫う時も、その時の自分の状態が作品に映し出される
布をカッターやはさみでカットしてミシンで縫い合わせる洋裁と違って、編み物はほどいてまたやり直せるところがいい
自分の手から穏やかな作品がうまれだす
体調もきっと明日には良くなる
今日の夕方、こんなことがあった
病院でリハビリの順番を待っていた
小さな子供が歩行の訓練をしながら真っ直ぐ自分に向かってきた
編み物をしていたのだが、思わず両手を広げてぎゅっと抱きしめる
今休んでいる職場に通ってきている子どもたちを思い出す
みんな頑張って生きている
自分も頑張っているよ───
「頑張っていってらっしゃい」
突然胸に飛び込んできた少年をぎゅっと抱き締めたあと、こう声をかけて送り出した
穏やかな時間が流れる
先のことは誰にもわからない
だけれど、今の頑張りが未来の自分を創る事は間違いない
そう信じている