2016/11/28 編物検定・ショールカラーの製図 | pinocoのブログ

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何があっても自分らしく生きる七転び八起きの精神でユーモアを忘れず生きています。

編み物検定の存在を知って、改めてイチから編み物を勉強するようになりよく耳にする言葉は

「製図がわからない」

だった


自分は服作りの講師の仕事をしていたから、他の人よりは製図の理解度は高いのかもしれない


しかし皆が思っている様な基礎から学んでいるわけでもない

ただ、服作りを教える仕事の中で、色々な洋服の型紙は目にしているし、アレンジ禁止の授業をしていたものの、グレーゾーンの範囲でアレンジもしていた

アレンジできるということは、型紙を変えるということなので、製図の理解が出来ていないとできない


そういう意味では全くのゼロの方よりは先生が言っている言葉の意味の理解は早い


授賞式に行っても、製図がきちんと書けていない方が多い、という検定結果の説明があり、自分は違和感を感じた

書けていないのではなく、教えれていないのではないか・・・・


自分の先生は、製図のことも自分が納得いくまで説明してくれる

ただ製図のことを多少なりとも知らないと質問する事すらわからないかもしれない


自分は中途半端な知識が有るがゆえに、時々突っ込み過ぎて先生を困らせる


しかし、先生は嫌な顔ひとつせず自分の問いに答えてくれる



今回このブログに製図のことを残そうと思ったのは、先日行った表彰式で出逢った方がきっかけだ

なんとなくいつか残さなければな・・・とは思ってはいたが、一級の受験が無事に終わってからで良いかなという気持ちがどこかにあった


しかし今回出逢った方の、製図を教われない環境に唖然とした


自分の説明で理解出来ている様子だったので、決して彼女の勉強不足ではない



ぼんやり思っていた時期よりは早いが
これをきっかけに
少しずつ自分の大切なこの場所に残そうと思




編み物検定のテキストに載っている製図の方法である


自分にとっても来年の一級受験の為のしっかりとした勉強になる事だろう





製図の練習をするのに便利なもの


厚紙で作った女性Mサイズの原型である

これを作っておけば、原型をいちいち毎回一から書き込まなくて良い

厚紙の周りをなぞれば原型が書き込める




自分はオレンジや、ピンク、水色など少し淡い色で原型を書くことが多い




一級テキストP48、P49に載っているへちまカラー(ショールカラー)のジャケットのショール部分を書いてみよう


① N・Pより0.5センチ下げる



② ①のポイントから前身頃原型のネックラインまで3.5センチになる所に線をひく



③ ②でひいた線から直角に2センチのポイントに印をつける




ショールカラー部分からいったん離れ、上着丈──

「上着丈は原型W・Lより19センチ」について

前身頃→W・Lをダーツ分2センチ下げた所から19センチ

後身頃→W・Lを2センチ上げるが、原型のラインから19センチ
(服が編み上がった時のバランスが良くなる為、W・Lを上げる)




ショールカラー部分に戻ろう

④ 前中心線を1センチ出し、更に重なり分2センチ出し、裾線と結ぶ



⑤ ④の線のB・Lを延ばして交わるポイントと、③のポイントを結び、折り返し線をひく



⑥ ⑤の線を上に延ばした線を引く
⑦ ②で探したポイントを通り、⑥と平行になる線をひく(2センチ幅になる)



⑧ 後ろ襟ぐり寸法÷2+3.5=約11.5センチ

上の式で計算し、②のポイントから11.5センチの所を探し、直角に4センチ倒す線をひく



⑨ ②のポイントと⑧の線を結ぶ線を引き、11.5センチに印をつける



⑩ ⑨の印から直角に後ろ衿幅分線をひく(9センチ)
その線の3センチの所から⑤の折り返し線に向かって⑨のラインに平行に折り返し線をひく

⑪ 原型の前衿中心ポイント位置とB・Lの半分の位置をそれぞれ2センチ出す

⑫ 前中心の重なり分で出した④のラインを上に延ばす(薄めに書いておく)



⑬ ⑨で引いたラインから直角に⑫のラインとぶつかる線をひく



⑭ ⑬の線のつながりで、⑪のポイントをつなげる曲線をひく(フリーハンドで衿っぽく)





⑮ 縁編み分1センチつける(縁は最後にぐるっと編むので、後ろ中心は輪になる)


残りの部分の製図をし、濃いめの鉛筆で仕上げる




ショールカラーの製図は二級のテキストにも出てきているので、二級を受けるときにはこのショールカラー部分はマスターしておきたい
(過去の二級で出題されたことは無いらしい)