2015年巨大子宮筋腫のために
子宮全摘術を行ったその後の記録です
2016年11月6日に書いたモノです
こどものころはお誕生会というものがあったが、大人になるにつれて段々とそういうものも減ってきた
家の前に雪が30センチ程積もった今日、
大切な友人の誕生日を祝った
祝うといっても、それを口実にいつもの喫茶店で食事をし、近況を語り合うといったものだ
昨年は入院先の病院で友人の誕生日から数日過ぎて、ハッと思い出し、慌てて連絡したという苦い思い出がある
誕生日を忘れていたわけではなく、ささやかなプレゼントも用意してあったのに、一番大切な当日に連絡をしなかったのである
自分のことでいっぱいで大切な友人の大切な日がすっかり抜けてしまっていた
数日後に気づき、友人に正直にそのことを謝り、あらためてお祝いのメッセージを入院先のベッドの上から送った
そのときの彼女の言葉は今思い出しても泣ける
『大切なあなたの一大事に私の誕生日を思い出してメッセージをくれただけでもとても嬉しい
ありがとう』
こんな感じだったと思う
彼女と自分の出逢いは20年以上前に通っていた手話サークルだ
自分と彼女のもともとの性格が似ている
媚びない、群れない、どこにも属さない
きゃぴきゃぴなんか勿論しない
見た目は自分も彼女もしっかり女だが、
中身はすっかりおじさんである
仲良くなって家に遊びにくるようにもなった彼女が
部屋にならんでいるキヨシローのCDやDVDをみて、実は自分も好きなのと言いだし、
年も違うし、一見共通点がない自分たちがなんとなく気が合うのはこういうことだったのかもねと、笑い合ったことを覚えている
べたべたしないで大切な時以外にいちいち連絡する事もなく、でもここぞと言うときはお互いに助け合ってきた
そんな大切な友人の誕生日を今年も(は?)無事祝うことが出来た
彼女にプレゼントを渡すと同時に彼女から受賞祝いだとこんな嬉しいプレゼントを渡された
「カモメのジョナサンだ」
というと、彼女は
「え?インコじゃないの?しかもピアスだと思って買ったんだけれど、どうやら間違えたらしいの・・・」
と、笑っている
「そんなの大丈夫
ピアスに変えちゃうから・・・いい?
ちょうど一昨日、ピアスの片っぽを落っことしてなくしてがっかりしてたところなの
だからよけい嬉しい」
と、遠慮なく言う
いつもの喫茶店でいつもの心地良い食事と会話をしばらく楽しむ
帰宅後カモメのジョナサンをピアスに作り替えた
心が温まる一日だった