2015年巨大子宮筋腫のために
子宮全摘術を行ったその後の記録です
2016年11月21日に書いたモノです
編み物検定の授賞式に出席するため、東京へ──
授賞式は明日11月22日の午後から
旅行会社に相談したところ、普通に歩けても当日の会場入りは厳しい
リハーサルには確実に遅刻するし、最終フライトにも間に合わないといわれた
前後一日で宿をとっても日帰りの飛行機代プラス数千円だったので時間はたっぷりあるし、そっちのプランに決めた
下肢の状態が思わしくない自分が一人で東京っていうのは、考えたら不安だらけになるのでほとんど何も考えないで今朝を迎えた
考えなさすぎて、羽田についてからのことも全く頭になく、旭川空港での登場手続きの際、
「車椅子での手伝いをどこまでいたしましょうか?」
の、質問に全く答えられなかったが
どうにか旅立った
エア・ドゥの中では大好きな石原裕次郎の歌を聞きながら雲の上の景色を眺めて寝てしまう
離陸前に旭川空港で蕎麦を食し、痛み止めのスリノフェンをのんだせいだろうか
ものすごい眠い
羽田空港につき、車椅子で京急まで車椅子の手伝いをしてもらう
旅行会社の申し込みの段階では手伝いはここまでだったので、自分としては歩くことを覚悟していたのだが、エア・ドゥのお手伝いしてくれた方が京急の方に、
「新宿までいくので、車椅子でのお手伝いをお願いできますか?」
と引き継いでくれた
品川までは京急の方に
そして
品川からはJRの方に手伝いをしてもらい、無事ホテルのある新宿駅までたどり着くことが出来た
緊張感が足りないのか、乗り物に乗ったら眠気がでるセオリーにのっとったのか、旭川空港で飲んだスリノフェンのせいか、電車に乗り込む度に眠気が襲ってくる
品川まではなんとなく寝たらイケないと理性が働いていたが、山手線に乗った瞬間、
「もし新宿を乗り越しても、ぐるぐる回れば良いから・・・ま、いいや」
と、いう気持ちも出てきて、眠気がまた襲ってくる
しかし、駅員さんにお手伝いをお願いしている手前、そういうわけにもいかないだろうと、何か面白いものはないかと辺りを見回す
周りを眺めながら眠気をごまかし、ホテルのある新宿につく
旭川空港から新宿まで、手伝いをしてもらったのに、ホテルにつくと足がジンジンして小一時間、体が使い物にならない
横になって休みながら
ここまでのことを振り返っていた
嬉しかったことは
駅員さんに車椅子を押してもらいながらも、荷物があっちこっちに引っかかりなかなか前に進まない事も多々あった
東京の人はすごいなと思うことは、そんな時、さっとどこからか誰かしら手助けしてくれ、パッといなくなるのだ
北海道ではなかなかない事だったのでそれがすごく嬉しかった
そんなことをぼんやり考えながら休んでいると、もう18時半を回っていた
ホテル近くの『末廣亭』に寄席を見に行きたいと思っていた
授賞式がメインでの旅行ではあるが、内容的には寄席メインかもしれないな・・・と楽しみにしていた
下肢のジンジンで、若干くじけそうになっており、さらにもう19時近くになってしまった
一瞬『末廣亭』を諦めかけたが、やはり行くことにした
仕事以外ではものすごい方向音痴なのと、歩行ののろさもあり、ホテルから徒歩6分の末廣亭になかなかたどり着けない
行き当たりばったりの準備不足がイケないとはおもうが、しっかり調べるのは仕事だけで良いと思っている
結局グーグルマップに助けてもらいながら歩く
グーグルマップでのナビも大分怪しくなってきた頃、突然目の前に末廣亭が現れた
遅い時間だったからか、1500円で入ることが出来た
寄席にふらっと来るというのが昔からの憧れだった
テレビで観たり、CDで聞くのとはまた違う臨場感が良い
ケラケラ笑った
下肢と首の痛みが多少気になったが、とにかく楽しめた
準備不足の自分はこんなに楽しみにしていたここでさえもさほど調べて来て居るわけでもなく、誰が出るかなんてもちろん調べていなかった
なんとなく歌丸さんの話題が出るなぁ・・・と思いながら、ケラケラわらっていると、なんと、歌丸さんが出てきた
病み上がりの体の感じは否めなかったが、それ以上の貫禄というか、オーラはものすごいものを感じた
声のハリは流石だった
歌丸さんのどこにこんな力が残っているのかというくらい
迫力のある一席だった
新宿末廣亭で東京の一日目は大満喫、大満足だった
今回の本来の目的は明日なのだが、すっかり末廣亭がメインっぽくなってしまった
明日はどんな表彰式になるだろうか
楽しみだ
さぁ、寝るとしよう
飛行機の中からみた雲の上は
綺麗な空が広がっていた