2015年巨大子宮筋腫のために
子宮全摘術後を行ったその後の記録です
2016年10月1日に書いたモノです
歩けるようになったものの、まだまだのそのその状態だ
病気が長引くと「焦らないで」とか「ゆっくり」とか言われることが多くなるが、あせることも急ぐ事も出来ないのである
気持ちがそう思ってもどうにも出来ないことは承知の上だ
しかし皆は励ましの意味で良かれと思って言ってくれているので、
「またか・・・」とため息が出そうになるが、最近は「ありがとう」と、割と素直に思い、流せる様になってきた
週に二回の病院でのリハビリ訓練と、
週に一、二回の治療院でのお腹の中の傷口の癒着はがしの施術
週に一、二回。多いときは三回も四回も行く整骨院での施術
三カ所でのそれぞれの先生たちのおかげで
自分は毎日動けていると思っている
病院のリハビリ室の先生は、出歩くことだけでも充分なリハビリになっているといってくれ、痛みが出たら休むことを教えてくれている
病院では、痛みが強く出てまた歩けなくなるんじゃないかという恐怖が襲ってきていた時に、三回目の担当の医師の診察があった
診察の2日前のリハビリ訓練のときはいつも上がっていた右側の足は痛みで上げることができなく、自分はえらく凹んでしまっていた
そんな自分をみても、その医師は
「神経の集まっている所の大きな手術をしていじくりまわしているハズなんだから、そうなって当たり前だよ。
ところで表面の傷口はどんな感じの傷になってる?」
医師の質問の意図がわからなかったが、今の傷口の状態を伝える
「赤くて盛り上がってミミズがくっついているみたいです。」
医師はうんうんと頷きこういった
「ケロイドだね。
表面の傷口がそういう状態なら、お腹の中の傷口も同じようにケロイドになっているはずだよ
傷口がスッとくっつく人もいるけれど、そうではなくぼこっと盛り上がっている状態になっているね
神経がものすごく集まっているお腹の中を何カ所も切って、そのそれぞれの場所で傷口が盛り上がっていたら、体の動きや体勢でこれだけ入り組んだ神経の何かしらが触れないわけがないんだよ。だから正しい姿勢が大事になってくるんだ
一カ所痛みがでるとそこをかばって歩き方もおかしくなり、違うところに負担がかかるとそこが痛くなる
痛みが出ないようにするには正しい姿勢をとれる内側の筋肉をつけることが大事なんだよ」
ほう・・・やはり目の付け所が違うなぁ・・・
と妙に感心したと同時に凹んでしまっていた気持ちに光が見えてホッとした
「わからない」とか、「自然に治るのを待つしかない」とか「何も出来ない」とか「気のせい」とか、痛みを止めるのにどんどん強い薬を処方されるのじゃなく、
ちゃんと原因究明をしてくれるこの医師は凄いなぁと思う
リハビリ室の先生も、自分が痛みを我慢出来なく痛み止めを飲んだと言うと、
「痛み止めを飲んでも一時だけだからね・・・そこをどうにかしなきゃ意味ないんだけどね」
と言う
ここの先生は、こうも言ってくれている
自分みたいに健康な体でも調子がいい時と悪いときがある
手術して切ってるんだからもっと良い悪いはあるはずだから体調に波があるのは普通の事だ
インナーマッスルを鍛える事で切り刻んだ体の中の神経を守ることになり、そもそもの痛みの出ない体になるからそこを目指しましょう
人間の体──特に神経系を知る者でないと言えない言葉だなぁとつくづく思う
お腹の癒着はがしをしてくれている治療院の先生は、自分が足に痛みが走って調子悪くて凹んでると言っても、お腹の中の癒着の剥がれ具合が良いらしく、お腹を触っては、にこにこと毛むくじゃらな顔に満面の笑みをみせる
整骨院の先生たちは、その時の体の具合の様子をみながらも全身をおしてくれるので自分が意識してない意外なところの筋肉の硬さを見つけてくれる
全身をおす意味は一カ所の不調はその部分だけの問題ではないということらしい
全身の経絡の流れを整える事で体の不調を緩和していく
全身をおされながらリラックスし過ぎて居眠りをしてしまうことが多くなった
これらの病院や治療院にかかれている自分がラッキーだなぁと思う
それぞれ専門分野が違うが、どの先生も個性的で素晴らしい
そして自信を持って治療に取り組んでくれているのも嬉しい
そして
今かかっている先生たちは特に連携を取っているわけではないが、他で治療していることに関して否定する事をしないのだ
自分が歩けるようになるのなら西洋医学でも東洋医学でも何でも良いと思っている
自分が納得出来る治療を信頼出来る先生と一緒に出来たらいいと思っている
ひとつのところでそれが出来るのであればベストなのかもしれないが、今三カ所の治療の場で、それぞれの先生にそれぞれのやり方で助けられている
この三カ所での治療が絶妙なバランスで自分をいい状態に導いてくれている気がする
横断歩道を渡るとき、青信号になった瞬間に渡り始めるが、渡りきる前に青信号の点滅が始まり赤になってしまう
まだまだだなぁ・・・と思う瞬間だ
しかし、一進一退にみえるが確実に前進をしている事を自分は信じている
痛みがでるとやはり少し凹むが
そういうときは好きなDVDを観ながらじっと回復する事を待つ
ゆっくりDVDを観る時間も何年もなかったので
ひさびさの贅沢な時間だなぁ・・・と思う
わるいことばかりじゃないなと思う
なんて平和な時間だろう