2016年9月18日(日)───編み物検定の日
昨日背中が痛くてなかなか眠れなかった
無事寝坊することなく、早朝、いつものスタバに寄って頭を起こす
ウォーミングアップの過去問題をやる
スタバに通う頻度は高く、いつも行っていると店員さんが色々お得な情報を教えてくれる
甘い飲み物が有名になりがちなスタバだが、日替わりのドリップコーヒーが好きだ
長居するときはおかわりもする
おかわり108円は非常に嬉しい
アイスとホットも選べるのも嬉しい
スタバは高いイメージだがコーヒー二杯で普通の喫茶店の一杯分だ
しかも無料のカスタマイズを自分の好みで入れることが出来る
いつも蜂蜜とミルクを好みの量入れる
先日
「キャラメルソースも無料でカスタマイズ出来ますよ」
と、教えてくれた店員がいて、おかわりコーヒーにそれを入れて貰ったが苦手だった
ドリップコーヒーに無料のカスタマイズで十分美味しいコーヒータイムだ
ドリップコーヒーの二杯目に有料のカスタマイズも良いと思う
ホイップクリーム+50円なので
108+54=162
サイコーだ
編物検定の会場へ
「早く終わってしまえばいい」
と言っていた編み物検定だ
今年も色々なドラマがあった
80代の一人のおばあちゃんが素晴らしかった
とにかく楽しそうに編み物検定に挑戦している
途中咳込んでいたり、針の号数を間違えてしまったらしく編み直したりしていたが、決してくよくよしない
休憩時間に、
「ギリギリだったけれどどうしたんですか?」
と、きくと、
「いやぁ~やっちゃったのよ~
失敗!しっぱい~」
と、自分の手を握り、笑顔で答えてくれる
なんて素敵な方だろう
80代で編み物の経験は豊富らしいが、実技だけではない、理論的な事も学ぶ検定に挑戦とは本当に素晴らしい事だ
いくつになってもこうありたいと思える素敵なおばあちゃんだった
自分はというと、
『理論の部』では色の明度と彩度の問題で見事に引っかかり、三問は確実に間違えてしまった
『理論の部 製図』では、今朝スタバでたまたま一つだけおさらいしたツーピースがでた
去年も朝に一つだけ書いた製図が試験に出たっけ
どこかで舞い上がっていたのか、完璧だと思い見直した時にスカートのベルトを書くのを忘れていることに気づき
「あぶない、あぶない」と思いながら、無事製図を完成させることが出来た
自分は服作りをするので得意分野である
数学的なものも好きな自分は製図を書くときワクワクする
50分間のお昼休みをはさんで、いよいよ難関の実技の時間である
間違えてしまった場合、戻って編み直す時間などどこにもないので、もし間違えてしまっても、とにかく編み上げて画用紙に縫い付けること
画用紙に縫い付けていなければ点数にはならないとのこと
と、先生に言われている
どんな状態でも画用紙に縫い付けることで採点の対象になるらしい
まずはかぎ針の実技試験が行われた
意外に編みやすい配色の編み図だった
時間は大丈夫そうだと判断し、ゆっくり一段ずつ確認しながら編み進める
途中、試験会場の窓の外から、誰かを怒っているらしい中年の女性の声が聞こえてくる
その女性の怒りには失礼だが、可笑しくてたまらない
窓の内側ではみな黙々と真剣に試験に取り組んでいるのに、開け放した窓の外側では子どもか誰かに一方的に怒りを表現している
ブラインドで試験会場がみえなかったのであろう
皆、苦笑の表情を見せる
その女性に「検定中ですよ」と、教えてあげたい気持ちになった
その一方で、ブラスバンドの練習の曲が聞こえてくる
『となりのトトロ』『やさしさに包まれたなら』『カントリーロード』など聞こえてくる
どうやらジブリ映画の曲を練習しているらしい
同じ時間の同じ空間に、試験に取り組んでいる私たち、怒りを表現する女性、ジブリ映画の音楽を奏でる方々───
様々だなぁ…‥と、思いながら、胃の辺りの不快感を覚えていた自分は、それが吐き気に変わっていたことに気づいた
さらに胃だけではなくみぞおちから下腹部まで全体が痛い
変な汗も出てきている
昨年骨折した左側の肋骨のラインも背中にかけて痛みがでてきている
この肋骨が、また折るかひびが入っているんじゃないかと、先日、友人である治療院の先生に指摘された
そういえば昨年も1ヶ月ほどでくっついたと思いいつも通り過ごしていたらまた骨折の痛みが出てきて、結局痛みが楽になるまで3ヶ月はかかった
病気はどんなものでもしっかり治療して治しておくべきだと、このときの事でも学んだ
安静にしていなかったから、長引いたのである
良い教訓になった
話を戻そう
吐き気と、お腹のいたみとなんだかわからない変な汗と寒気がしてきた自分はとりあえず作品を編み上げ画用紙に縫い付ける
編み上げる少し前から『リタイヤ』の一文字が頭に浮かんできていた、試験会場を出て横にならせてもらいたいと思うような体の状態であった
が、しかし、絶対後悔すると思い頑張る事にした
かぎ針の実技試験の時間が終わるとすぐ休憩室へいきソファーに座わり、夏の入院時に病院からもらっていた吐き気止めと胃痛の薬を出して飲んだ
これが効けば一時間後には落ち着くはずだ
若干ふらふらしながらトイレへいくが吐くことはなく、便はでた
そういえば歩けなくなった頃から胃腸がおかしく、便通が不規則になっていた
これが噂に聞いていた術後の腸への癒着による不調なのだろうか?
何でもいいが、検定はどうにか終わらせたい
20分間の休憩時間いっぱい休憩室で休み、いよいよ最大の難関と言われている棒針実技試験の時間が始まった
問題用紙に書かれている編み図記号をザッとみて、
「へ?なんだっけ?これなぁに?」
と、見た瞬間頭に浮かんだ言葉である
昨年もひどい頭痛でかえって集中できていたが今年も吐き気と腹痛で今までにないパターンの編み図を見ても
「どうにかなる」
と開き直ることができたと思う
とりあえず一段一段、間違えのないように編み進める
「裏引き上げ目」と「かぶせ目」が続くところが編みづらい
編み図の途中の増目が「鎖編み」を使ってのものは初めてみたがやってみると案外あっさりできた
「減らし目」の多さ
『右と左』『表と裏』を注意し、ゆっくり進める
「裏ねじり目」の記号の見づらさ
『ねじり目』なんだか『裏ねじり目』なのか、印刷が微妙なところがあり、その辺まで来ると薬が効いてきて、頭も動くようになってきていた
しかし記号をよーく見たら印刷が一部ズレているようだった
首を傾げながらこれでいいんだろうか?と編みすすめる
編み物をやったことがあるかたは分かるだろうが
棒針で編む時は、裏を編むときは、編み図の記号の反対を編まなければいけない
つまり『表編み』を裏で編む時は実際編むのは『裏編み』である
編み図に書かれている記号は表から見た記号であるから裏から編むときは自分の頭の中で変換していかなければならない
ぼーっと編むなんて事は絶対出来ないのである
気を抜くと、次の段を編んで、「あれ?違うぞ」ということになる
また話がズレてしまったので今日の試験問題に戻そう
最後の難関は、「裏編み」と「裏ねじり編み」が毎段交互に出た
表から編むときは
「裏編み」「裏ねじり編み」
裏から編むときは
「表編み」「表ねじり編み」
を編まなければいけない
声を出すことは無かったが、編み物記号を一つひとつ確認しながらさらにゆっくり編み進める
20分ほど時間を残し編み上がった
さらにそれを形を整え画用紙に縫い付ける
縫い付ける前に待ち針でとめていき、形を
確認する
本当にこれであっているんだろうか?と、
ここにきてもまだ首を傾げていた
10分ほど時間を残し完成させる事ができた
昨年の三級からうって変わって急に難しくなっていた
二級は難関だと言われていたことがよーくわかった
今年の編み物検定も受ける事ができた
そして無事(?)終わった
合否の発表は10月30日に一斉に郵送される
自宅に届き確認出来るのは11月に入ってからだ
来年は一級の問題用紙に向かっていますようにと願うが、心配したり考えてもどうしようもないので頭から出すことにする
編み物検定が終わった
試験勉強じゃなく好きなものを編みたくてうずうずしている
さぁて何を作ろうかな