2015年巨大子宮筋腫のために
子宮全摘術後を行ったその後の記録です
2016年8月17日に書いたモノです
2016年8月16日(火)──退院の日
旭川の国立病院の脳神経内科での15日間の入院生活最後の日
隣りのベッドのおばあちゃんは、午前中は検査で起き上がれないくらいの状態であったが、昼からはいつものように元気に目をくりくりさせ、看護師の目を盗んで歩き、看護師の姿が見えると急いでスタスタスタと素早くベッドに戻り澄ました顔をしている
『おーいおじさん』は元気いっぱいに、
「せんせーい、おねがーい
せんせーい、せんせーい」
と、太い声で叫んでいる
自分はここに入院する事が出来て本当によかったと思う
今までたいした病気をしたこともない自分にとって札幌の国立病院での8ヶ月で5回の入院はそこそこヘビーなものだった
四回目からは終わりが見えない、意味がわからない『善意』の・・・・・・・・エンドレスな入院であった
どうにか頑張ってつなげた旭川での入院は、最後の入院でありたいと願う六回目の入院であった
最後かどうかは誰にもわからないことではあるが、もしそうならそれに相応しいものになった
安心できる入院だった
いよいよ退院
隣りのベッドのくりくりお目めのおばあちゃんは目をうるうるさせ自分をみる
くりくりお目めは大好きだった祖母を思い出させてくれた
足元のおばさんは少し年の離れた姉みたいな感じで、自分と価値観が似ていた
笑いのツボも同じで、人生の先輩らしい言葉もかけてくれた
その前に同室だったユニークな言葉を使うおばあちゃん方にはたくさんの笑顔をもらった
七夕前日に隣りのベッドにいた可愛いNちゃんとはトランプをしたり、折り紙で願いを込めた短冊作りをした
たくさんの友人知人がお見舞いに来てくれた
引き続きスマホから励ましの連絡をくれる方達にも力をもらった
旭川での入院で理不尽な事に対しての涙を流す事はなかった
全ての方達に、感謝の気持ちを伝えたい
ありがとう
前回の退院同様、ゴロぴかが光る雷雨の中の退院だった
外は季節をワープして、秋のにおいがしていた