昨日の夜、何ともいえない初めての体験をした
停めてあった自分の車の方を何とはなしに見た
誰も乗っていないはずの車の運転席に人の後頭部をみた
そのまま見ていると、髪の毛が見える
なぜだかわからないけれど、それが自分だとわかる
見えないはずのものが見えることや聞こえないはずの声が聞こえることはよくあるが自分というのは初めてだった
そして自分の魂が何故そこにいるのかを思うとものすごく切ない気持ちが胸いっぱいに広がった
運転席に座っていた自分の意味は何だったのだろうか
ドッペルベルガーなのだろうか
数年前からなんとなく感じていた命の終わりを意味するものなのだろうか
自分のこういう感覚の理解者でもあり不思議な力の理解者でもある人生の先輩にこのことを話すと、ひとこと
「幽体離脱と考えましょう」
とだけ返事がかえってきた
命の期限は誰にもわからない
ただ死ぬ瞬間はきっとわかるんだろうなとなんとなく思っている
昨日の不思議な感覚のまま今朝を迎えた
自分を見た意味は結局わからないが
心地良いいつもの日常がやってきたことは間違いない