2016/6/8 子宮全摘術後の闘い①―半年目─── | pinocoのブログ

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2015年巨大子宮筋腫のために

子宮全摘術後を行ったその後の記録です

 

 

 

 

2016年6月8日に書いたモノです

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今朝目が覚めたとき、左側の頭に痛みを覚えた

それと同時に、手術した後も残る右の背中の痛みも今日は強く感じた


立てて歩けたので、とりあえずスリノフェンをのみ、職場に向かった


黙っていたら頭痛と背中の痛みは誰にもわからない
我慢する事が嘆美だと思いがちだがそれは違うと思う



半年前に病気が発覚したときは自分は病院とは無縁だった
痛さや熱はそのうち治まるものと我慢していた


それであんなに大きな手術をするハメになった


入院中、同室にいた癌の治療を何年も続けてる方がこう言っていたのを思い出す


「ちょっと熱が出たから、ちょっとどこか痛いからといって仕事を休んで病院行ったりする人が信じられなかったけれど、結局、そうやって病院にちょこちょこ行ってる人の方が健康なのよね~。私なんかどっこも悪くないと思って、多少の風邪くらいじゃ病院行かないでしょ、そうしたらこんな大病しちゃって、もう少し早く発見出来てたらこんなことにならなかったんだよね・・・・・・」



本当にそうだな・・・・・・とその方の話を聞いた記憶がある


半年前の大病は自分の意識を変えた


いつどうなる命かわからないから、何を優先すべきか、何が大切か、今を生きるために我慢する必要はないということも学んだ



命の闘いのあとは今まで我慢してきたことが本当にくだらない意味のないものだということにも気付いた




職場には顔を出すも、その後すぐに旭川の病院に行くことにした

病院での嫌な思いは山ほど有るが、この痛みには勝てない

どうにか痛みを止めてもらいたい一心で、ペインクリニックに足を踏み入れた


受付も先生も悪い感じではない

昨日、手術した札幌の病院の足の神経を看てくれた先生に、「もう感覚は戻りません」と言われたことも、ここの医師は「ダメになった神経の感覚が戻るのは早くても2、3年はかかるから感覚が戻らないことはない」
と、いってくれた


しかし、診察、脳のMRI、その後の診察が終わってもまだ頭痛は酷いまま
我慢出来ず、札幌の病院から貰っている痛み止めスリノフェンを服用した



頭の症状と術後の症状の治療は相反するものになるからと、少し困った顔をした医師だったが、足の方の治療も並行して行ってくれた
両足へのブロック注射がこれまた激痛で、横になったまま10分ほど休んで終わったらもうお帰りくださいとのことだった


頭の痛さと目をあけていられない違和感、ブロック注射のあとは痺れたまま
起き上がれない自分をみて、ひとりの看護師はイラっとした口振りで対応する
それでも少し寝て、少し楽になり、処置室を出て会計の途中で、やはり体の違和感と頭痛がひどく立っていることがつらい


さっきのイラっとした対応の看護師とは対称的に、受付の女性はそんな状態の自分をみて、「看護師に連絡しますのでちょっと待ってください」
といってくれた

とりあえず椅子に座って待っていたら看護師は現れる様子もない


この状態で帰れるわけもないが、ここに座ってるくらいなら、車でよこになってる方がよっぽどマシだと判断し、感じの良い受付にその旨を伝えて病院から出ようとしたとき、あのイライラ看護師が呼びに来て、
さっきの処置室へ連れて行かれた

朝からの痛さで、大分わけがわからなくなっていた
横になれるだけでも体がかなり楽だった


そこに医師がやってきて、「そんなに痛いのなら注射しましょうか──偏頭痛かもしれないね。注射の副作用は胸が苦しくなるかもしれないけれど、それで亡くなった人は居ないから」といった


今まで居ないからといって、大丈夫だというわけでもなさそうな口ぶりの先生に、遠くなりかけている意識の中で──死んじゃったらこの先生は、「今まで一人しか亡くなってないからほぼ大丈夫ですよ」っていうんだろうな・・・と、ぼんやり思った

とにかく朝からのこのわけのわからない痛みを止めて欲しかった
だからペインクリニックに来たのである


医師が数名集まり、少し離れたところで集まり、自分のことを話している

既往歴や今日の処置について小さな声で話しているが地獄耳の自分には筒抜けだ


痛さとなんだかわからない情けなさで泣きたくなった


その後イライラ看護師がイミグランの筋注を打ちにきた


打ってすぐ、体に異変があった
痛みが変わった

鼻のラインで何か縛りつけられている痛みに変わり、息も苦しくなった


このまま死ぬんじゃないかと真剣に思った
この注射で死亡した一人目になるのか?と、それくらい苦しかった



そのまま、時間がすぎる
いつの間にか眠りに付いていたようだ


目が覚めたときには、さっきのあの痛みは嘘のようにどこかへいき、痛みで朦朧としていた意識もはっきりした


イライラ看護師じゃない別の看護師が様子を見にきてくれる

「もう大丈夫だとは思うけれど、もう少し起き上がって様子みて、ダメそうなら入院しましょう」と、優しく言う


その後医師の診察をもう一度受けた

医師は自分の様子をみて、ホッとした様子の笑顔になった
「死なないでよかったね、先生」と、心の中でこの先生にひそかなツッコミを入れた


病院を出たが、朝から何も食べていない

痛みに半日耐え、薬で意識朦朧とし、足はブロック注射で痺れている






幸い、朝握ったカツオのおにぎりが一個あった

それをゆっくり食べた


雨がしとしと降っていた