日曜日
あの、ね
実は、今、所有している絵画を
売ろうか、迷っているんです。
先日、銀座の画廊にアポイントを取り
相談に行きました。
「おいだ美術」さんです。
店頭に飾ってあるカラフルなビュッフェの絵。お値段は5400万円でした。
ポップアートも数多く揃えています。
画廊のご主人とお話し。
私のアンディウォーホールの絵の写真を
事前にメールで送付済みです。
「絵の状態を見ないと分かりませんから、着払いで送ってください」
「はい」
「いつ頃買われたんですか?」
「今から30年以上前にニューヨークで。まだ独身の時に、、。」
「では、150万ぐらいで買われたんですね。」
「はい」
「おいくらぐらいでお考えですか?」
「・・・」
「1000万ぐらいですか?」
うわ!
お見通し!
「・・・はい、出来ればそれくらいで」
「相場は500万〜700万ぐらいですよ」
うーむ。
先に釘を刺されてしまった!
「ウォーホールの絵はカラフルなモノでないと、人気ないんです。」
「偽物も多いし。」
昔から駆け引きは苦手。
どうしたものか、、。
「妻と相談します」と言い
店を出ました。
あー、このまま日本株バブルが続くなら、まだガチホすべきか?
って、株も絵も欲張り過ぎなんと違うんかーい!
ううっ、、。
解説の後に、ガイドの方に
「私、ウォーホールの絵を持っているんですが、ここは持ち込み展示とかされていますか?」
と、質問。
「私はそういう事は分かりません」
との返答。
学芸員じゃなかったんだな。
メールで問い合わせする事になりました。
【オススメ本】画商のこぼれ話
おいだ美術の店主の方、本を出版されています。
「画商のこぼれ話」
読みました。
なかなか刺激的なタイトルが並びます。
「はじめに」の書き出しはこんな感じです。
「はじめに――アートの森の蝉しぐれ
美術品に携わる人々が集うアートの森そこでは、さまざまな色の花が咲き乱れ、それらの花や木の間を、季節を謳歌する蟬たちの歌声が、絶えることなく流れています。その活気に満ちた歌声は、まるで素晴らしい合唱を聴いているようです。」
「しかしよく聴いていると、蝉の声も楽しげなものばかりではありません。生存競争に打ち勝った蟬たちの高らかな勝利の歌ばかりでなく、負けた蝉の悲しい声も混じっています。欺かれ居場所を失ってしまった蟬の恨みや憎しみの声や、成功を妬み、自分たちのテリトリーから追い払おうとして、ひそかにささやきまわる声も聴こえてきます。」
なかなか考えさせられるお話ばかりでした。
人間って強欲な生き物。
特に、美術品は株の世界よりも複雑怪奇で、
魑魅魍魎が跋扈している世界ですね。
私は「好きな絵を飾りたい」だけだったのに。
下手に価値が上がると、欲が出てきます。
【アフリエイト】