さて、前回まででディスカウントの領域、タイプ(種類)と説明してきましたが今日は最後の基準となるディスカウントのレベル(様式)のお話です。TA TODAYではこの最後の基準に関してはレベルと様式(Modes)どちらの言葉でもよいがレベルの方が明確であると書いてあります。
調べてみると「レベル」段階 程度 水準、 「モード」 形態 方法 様式とあり両者とも近い意味のようでその表わす本質は少し違うようです。ここでは、今後ディスカウントの図表を展開するにあたりディスカウントの3つ目の基準を「レベル」とし、ディスカウントの段階や程度として考えていきたいと思います。
つまりディスカウントのタイプ(種類)が時間軸として水平方向に展開していくとすれば、レベルは垂直方向に展開する深さの軸とでもいえるかもしれませんね。
【3】ディスカウントのレベル
ディスカウントのレベルには存在、重要性、変化の可能性、個人の能力の4つがあります。
1,最初に、刺激そのものの「存在」に気付いているかということです。
前述した「このところ車に乗ると変な音が聞こえてくる」という例では、この変な音自体に気付いているか?ということになります。もちろん「その音が異常だ!」ということを思わなければ、音はディスカウントにもなりません。
2,次は、その刺激をどの程度「重要」かと捉えるかということです。刺
激の意味合いとも言えるでしょう
車からの異音には気づいていたが「この程度の音たいしたことないよ、もうこの車も古いからね…」と言えば、刺激の重要性をディスカウントしたこととなり、問題はさらに大きくなっていきます。
3,三つ目は、変化の可能性についてです。
せっかく、存在と重要性をディスカウントせずに「この車は異音がしているぞ、この車に何か重大なことが起っているようだ!」と気付いても「どうせ修理しても古い車だからねー」とそのまま走り続け何の対策も打たなかったら、変化の可能性についてディスカウントとしたことになります。
又まわりが「何かこの車おかしい」と気づいていてその忠告に耳を貸さない時は「他者」をディスカウントする領域です。
ものの見方や感じ方が固着しがちな人はディスカウントが多いかも知れません。
4,四つ目は、個人の能力です。
せっかく、存在、重要性と変化の可能性についてディスカウントをせずに「この車は異音がしているぞ、この車に何か重大なことが起っているようだ!少し止まってエンジンの様子をみてみよう」となっても「何か様子がおかししいのは解るのですが、自分はエンジンなんていじったこともないのに何をしろっていうんですか!」と手をこまねいて文句ばかり言っていたら個人の能力のディスカウントとなります。
しかし仲間といっしょに考えたり、自分自身では知識がなくとも電話で聞いて応急処置をしたり、あるいはプロに来てもらい手を借りることはできますよね。このようにせっかくディスカウントせずにいても最後に「個人の能力」をディスカウントしてしまうと結局は、問題は解決されずに残ってしまいます。
さて、ここまでディスカウントの領域、タイプ、レベルとみてきましたがそれぞれのディスカウントの基準の整理はつきましたか?
私としてはやはりネックはディスカウントのレベル、変化の可能性、個人の能力のところが難しいのではないかと思います。
なぜならば変化の可能性、個人の能力のところでは問題の発見から解決の方向へと進んでいく分岐なのですが解決の方法は人それぞれだからです。
変化の可能性の方向性、個人の能力の使い方など各個人にゆだねる要素が大きくなってくるからだと思うのです。
さて次回からは、これらの基準を図表としてまとめたディスカウントマトリックスを使って各要素の整理と横軸、縦軸の関係性、さらに図表の展開と再構築、さらに立体化と進んでいきます。乞うご期待!