桜と黒の茶碗 | Junk-music

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ふとした出会いが人生を掴む

お花見でしたいこと ブログネタ:お花見でしたいこと 参加中
今から○○年前いつも花見をしてる名切公園で
あやの習ってるお師匠さんの門下で
「花見の茶会」をした

あやはそこでみんなの前ではじめてお手前をした
そのときに同い年の男性の仲間が加わった
彼はそのとき備前の茶碗を持って来て茶を点てた
その頃、結婚願望は無く何故かその黒い茶碗に
魅せられた
茶碗の主Hさんは
「あやさんが結婚したらお祝いにこの黒い備前の
茶碗をあげますよ」と
それから何年か経ちその茶碗の事も記憶から消えて
Hさんは宮崎に転勤となった

マーキーと突然結婚が決まりお茶の仲間とあやの家で
お別れの茶会をすることになった
誰が知らせたのか茶会の日に宮崎からHさんがあの
黒い備前の茶碗を持って参加
「約束どうりこの茶碗は結婚祝いです」
(そのときあやは彼が少し悲しそうな顔に見えた、本当は
あやは結婚する事は無いと思って約束したのかもしれない
と思ったので)
「今日点てさせてもらうだけでいいですよ」と言うと
「約束はずっと覚えていましたよ、おめでとうございます」

あの黒い茶碗はその日からあやの物となった  ニコニコ

今度マーキーと花見に行く時はあの桜の花の下で二人で
お茶を点てて飲みたい
もうきちんと座っては出来ないけど立礼ならできる