大宝寺~岩屋寺、歩く歩く | 本日もフーテンなり

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悠々自適チャリダーの旅日記

朝からカロリー高めな菓子パンをむさむさ食べて、いざ出発。

目指すは1000M級の山々・四国山地に囲まれた久万高原。

久万高原自体は標高5~600Mといったところでしょうか。

昨日泊まった内子から久万高原までは45キロほどの距離。

最初の20キロは以外にも山間を走るなだらかな道で、快調に走ります。

道の駅で一休みして、ここからがいざ本番の登り坂。

登り始めから坂道のピークである真弓峠まで7キロ、時速3キロ弱でチャリを押し歩いて2時間。

ところどころ車一台が通るのがやっとの狭い道もあり、そんな道を大型車が走るものだから道を譲るのも一苦労です。

峠の頂上付近で昨日内子で僕が追い抜いた自転車お遍路の人と遭遇しました。

埼玉から来たという60~70歳くらいの男性。

お遍路をしていると元気なシニアとたくさん出会います。

まぁお遍路の8割はシニアですけどね。


峠のトンネルを抜けたらあとはしばらく下り坂。

でも“高原”なので登ったわりには下りません。

県道から国道33号線に入ったらお寺まであと少し。



途中で湧き水発見。

ペットボトルに汲みつつ、がふがふ水分補給。

昨日から水が美味くて仕方ありません。
( ̄▽+ ̄*)

久万高原町に入り、山側に向かうと第四十四番札所    大宝寺。



山門が通常の倍くらいデカイ。

山門の両脇にぶら下がる巨大わらじもより巨大。

いつも通り拝礼を済ませて、本日のメインイベント、第四十五番    岩屋寺まで遍路道を歩きます。

岩屋寺までチャリで行こうとすると、山をぐるりと回るように走らなければならないので、しんどい道を下って登るか、登って下るか、どちらにせよツラい。

しかし遍路道を歩けば山中を突っ切ることができます。

チャリとザックを大宝寺に置いて、いつもの山歩きスタイルで歩き出します。



大宝寺のある山の登り坂のピーク地点、岩屋に入ったお地蔵さん。

なんか首がもげて補修したような跡があります。

大宝寺の山を越えると一旦車道へとつながり、



道路脇からまた遍路道。

小さな道標を見逃すと道に迷います。

民家の脇を抜け農道・林道を歩いてまた遍路道。

八丁坂という延々続く急勾配の登り坂を登りきると、



八丁坂の茶屋跡。

歩き遍路が主流だった頃はここで皆が一服する場所だったんですね。

茶屋ってことはあのキツい坂を水や食材担いで登ったのか。

昔の人、恐るべし。

八丁坂を過ぎるとアップダウンはあるもののほぼ山の上。





今日もよく登ったなぁ。



頻繁に立っている「まむし注意」。

そういえば沖縄に行く前にハブ対策で買ったポイズンリムーバー、まだ実戦で使ってないな~。

咬まれないにこしたことはないですけどね。

急斜面を400Mほど下ると、



沖縄の斎場御嶽を彷彿とさせる巨岩!

“せりわり”という場所で、修験者の修行の場でこの岩の割れ目を鎖やはしごで登るらしい。



ボロい山門をくぐり、



第四十五番札所    岩屋寺。

その名の通り、岩の窪みにはまりこむように本堂などが立っています。

写メのはしごがかかった岩の窪み、ここに籠って修行をしていた女僧がいたそうです。

空海も室戸岬の洞窟に籠っていたというし、修行僧は穴があったら入りたい人種らしい。

この岩屋寺はもともと大宝寺の奥の院だったそうですが、片道9キロって奥の院にも程があるだろ。

岩屋寺で拝礼して、持ってきたおにぎりとカロリーメイトでお昼ごはん。

ザックの中で揉まれ続けたカロリーメイト、ほとんど粉になってました。
( ゜∋゜)

まぁカロリーはカロリー、固形より消化効率は良いか。

一息ついたら“打ち戻り”、再び来た道を引き返します。

アップダウンが結構あったので帰りもしんどいかな~と思ってましたが、以外とそうでもなく、帰りは楽々。

一度歩いて道を解っているからでしょうね。

大宝寺に戻ったのが15時50分、大宝寺を出発したのが10時45分、往復18キロを5時間か、イマイチのタイムです。


できれば14時半までに道の駅に着くのが理想的だったんですよね~。

そうしたらランチバイキングにギリギリで入れたのに。

仕方ない、明日の焼肉に期待ですっ!



そのランチバイキングをやっている道の駅「天空の郷さんさん」。

大宝寺からわずか1.5キロ。

まだ新しくて綺麗な道の駅です。

今日はここで泊まります。


ソフトクリームは閉店前に間に合いました。



トマトソフトクリーム!

その発想はなかったなぁ。

爽やかで美味しい。

なんだか健康に良い気がします。


明日は久万高原から松山へ!

坂道を下りながら道々札所を巡り、松山市内の札所を回ってついに結願ですっ!
(ノ´▽`)ノ