難所は続くよどこまでも | 本日もフーテンなり

本日もフーテンなり

悠々自適チャリダーの旅日記

朝から交通量の多い国道55号線を徳島市から阿南市方面に向けて南下。

まずは55号線近くの、

第十八番札所    恩山寺
第十九番札所    立江寺

を回ります。

立江寺を出たところで自転車お遍路のお爺さんと遭遇しました。

次のお寺へのルートについて情報交換すると、お爺さんが持っていたお遍路用地図には自転車ナビタイムには表示されていない道が載っていました。

お遍路用地図の推奨ルートならば行ってみるか。

当初予定していたルートから予定変更してお爺さんの後についていくことに。

途中で僕はコンビニに寄ったのでお爺さんは先に行き、時間をおいて目的のルートへ。

この道が地獄だった!!

勝浦と那賀をつなぐ山越え道で、手ぶらでもキツい勾配の登坂をチャリを押しながら登る。

10歩進んでは休憩しながらよじ登る。

謀ったな!?爺さん!
(-""""-;)

いや、道を示したのはあのお爺さんでも行くと決めたのは僕だからお爺さんを責めるわけにもいきません。

ぶつける先のない怒りをパワーに変えて、一歩一歩前へ前へ。

「鶴峠分岐」という所で道が2つに別れます。



第二十番札所    鶴林寺へと続く登り坂。

第二十一番札所    太龍寺へと続く下り坂。

ここでチャリとザックを置いて、やっと身軽になった身体で鶴林寺へ向かいます。

例によって車道よりもショートカットな遍路道を歩いて鶴林寺までの2キロの道のりを進む。

身体ひとつならば、どんな山道だろうがどうということはないっ!

僕が鶴林寺に到着したのと同時に、ちょうど朝会ったお爺さんがチャリを押しながら到着しました。

よくあの道を登りきったものだ。

大したもんだねお爺さん。
(*^-^)b

お爺さんと二人で参拝して一息つき、また次へと向かいます。



鶴林寺の遍路道からの景色。

ちょうど写メ中央を流れる那賀川の向こう側の山の上が次のお寺・太龍寺。

鶴林寺・太龍寺ともに500M級の山の上なのです。

昔から「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」と言われるお遍路の難所らしいです。

太龍寺へはロープウェイが通っていて、お爺さんはロープウェイを使うとのこと。

僕は無論登山道から登ります。

鶴林寺からの下り坂をチャリで一気に下り、



那賀川にかかる橋を渡り、



山道を歩き始めます。



渓流に沿ったなだらかな道。

なんだか気持ち良いお散歩気分です。



鶴林寺でもそうでしたが、山の中のいたるところに石垣があります。

こんな山中にもかつては人が住んでいたんでしょう。



あと1.5キロ、「さあ頑張って」の言葉と共になだらかだった道が一変します。



1.5キロ続く勾配きつめの階段。

正直言って階段って登るにしても下るにしても凄い疲れます。

むしろ自然そのままの道にしておいてほしいくらい。

まぁ地面が流れるのを防いで登山道を維持する目的もあるんでしょう。

登って行くと徒歩お遍路の人達が息も絶え絶えに登っていました。

僕はペースが速いので10人ほど追い抜きましたが、ロープウェイを使わない真の巡礼者達に声援を送りたい。
(σ・∀・)σ



ロープウェイからではくぐることはおろか見ることも出来ない太龍寺の山門。

太龍寺は“西の高野”と言われる歴史あるお寺なんだそうです。



お寺の廊下の龍天井。

さてのんびりもしていられません。

下山して次に向かわなければ。


太龍寺登山道の入口に置いておいたチャリに乗り、太龍寺山を半周するように南側へ。

登山道とは真反対側にある「道の駅鷲の里」が太龍寺へのロープウェイ乗り場になっています。



ここで遅めのお昼ごはんを食べて、今度は195号線を東へ。

ゆる~い、長~い登り坂を越えてまた下り、山間の水田の中に立つ第二十二番札所    平等寺に到着。



ここの手水場は風情があって綺麗でした。

休憩所ではお大師の霊水が飲めます。

ただのぬるい水でしたけど。


平等寺からひたすら南へ。

途中まさかの夕立ちに遇い、びしょ濡れになりながらも雨雲を振り切って走ること約2時間。

時間ギリギリ、16時半頃に第二十三番札所    薬王寺に到着できました。

このお寺のすぐ隣が温泉で、温泉の隣がコンビニで、コンビニの正面が今日泊まる「道の駅日和佐」です。

温泉・コンビニ・道の駅のゴールデントライアングル。

完璧快適です。
o(^^o)(o^^)o


明日は高知県に入ります。

四国で一番広いのに札所16ヵ所しかない高知県。

久しぶりにお寺を気にせず走れそうっ!