※今回もおじさんは鳥の話はしません。
【くそ長い前置き】
前回のブログでも書いた通り、私は小学生低学年の頃からマウントのファンである。だが、ほんの最近までそれらの製造元については、何一つ知らなかった。そして、それを知ったのは「裸電球の街燈」というブログを訪れた今年、2023年5月のことである。私はそこに貼られていたリンクを辿り、初めて製造元である笠松電機製作所のHPを閲覧し、2つの事実に驚愕するとともに愕然とすることとなった。すなわち、一つ目は柱上灯(両手マウント)も同社の製品であったこと、二つ目は何とも残念なことに2022年10月に同社は照明器具製造から撤退(のちに廃業と判明)していたことだ。
柱上灯

…これは私が小学生のころ、地元のイトーヨーカドー静岡店が1986年に開業する前、その場所にあった鐘淵紡績(カネボウ)工場跡地南側の外壁に2基設置されていたもの(厳密には画像はそれの後継品)だ。2基ともに錆だらけで傘は既に失われ、電球は割れて芯の部分を残すのみになっており、あの電球をどうしても交換したい、点灯させてみたい…その思いと共に侘しい佇まいと情景が当時9歳の私の心の奥底に、なぜだろうか極めて強く写真のように焼き付いているのだ。図らずもこれの製造元であったことも知ることになり、電話・メールをしてみるも既に不通。居ても立ってもいられず5月、6月とどうにか入手できないものかと血眼になって情報を集め足掻いた。幸い通常のマウントは某県の某電業舎から購入できたものの柱上灯は需要・供給ともに極めて少なく、先述の通り同製作所は廃業。また某解体業社のinstagramで社屋の解体記事を発見、電話確認で事実を確認しどうにもならなかった。笠松電機製作所100年余の歴史を考えると、ほんの少しだけ間に合わなかったことが本当に残念でならない。私が玄関灯として例の防犯灯(マウント)一式を偶然楽天で発見し、購入したのは今から数年前のことである。当時少しでもそのマウントに貼ってある製作元が記されたシールの存在に気付いていれば…Google検索でもしていれば、HPを発見し購入できたろうに!と今でも後悔の念に堪えない。
にしても、笠松式照明器具は何故こんなにも私の琴線に触れるのだろう?自分でも全くわからない。が、一定数私のような方々が存在することは分かった。そんな方々と今後交流を持ってみたいと思う。というわけで、こんな記事もたまには書いてみますよ、という前置きはここで終わり。
【本題ここから】
で、今回は玄関灯だけでは飽き足らず人感センサー付きのマウントを自宅に取り付けたのでその紹介。今どきはセンサー付きLED電球などという優れモノも存在するようだが、それではひと目でLEDであることが分かり興ざめなので、敢えて灯体とセンサーは分離する方向でいくことに。とても見づらいがマウントの付け根左側についている黒い物体がセンサーで、明暗感知も兼ねているため、無駄に昼間は動体を感知して点灯することはないようになっている。また、センサーを通さずに常灯させることもできるように下部にスイッチを設けたが、伸び放題の植物に隠れてしまい写っていない(笑



高所恐怖症の私にとって約3mの場所に照明を取り付ける作業は非常に恐ろしいことであったが、笠松式照明器具への情熱がそれを軽く上回った。そして、いつしか柱上灯を自作して庭に柱を立てるという夢を持つようになった。