11の魔法で子ども指導  -19ページ目

11の魔法で子ども指導 

池上正さんの「サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法」という本を教科書に、

フットボール指導から学んだノウハウを活かして、

戦術的ピリオダイゼーション理論をベースとした『複雑系の指導』を追求中!!


11の魔法で子ども指導



3学期が始まり数日が経ちました。

授業や給食も本格的に始まり、また勝負の日々が始まるのか・・・

なぁ~んて思っていたんですね。

冬休み明けだし、最初は荒れるだろうなと・・・


ところが!

2学期の終わりの流れがそのままに、きちんと指導が入る体制でした(笑)

1学期と2学期の後半まで、手のつけられなかった学級崩壊 はどこへやら。

相変わらず要注意人物はいますが、的を絞れるため、指導効果は格段と上がるでしょう。




じゃあ、学級崩壊していた時と、今と、単純に何が違うかについて分析してみました。


・担任があまり怒らなくなった

・担任の言葉がコーチング法に変わってきた

・良いことと悪いことの線引きが明確化されてきた

・先生も子どもも時間を守る様になった(言動の一致

・様々な先生方との共通認識・協力体制が敷けている

・授業内容に工夫がされてきた

・先生も子どもも笑いが増えた・マイナス発言が減った

・担任の先生に子どもが懐くようになった(信頼関係の回復)


おそらくこの冬休み、担任の先生に何かがあったのだろう。

指導において言語技術 が格段と上がった。

コーチング法 を行うようになったんです。

飴と鞭がきちんと行われる様になったんですよね。

コーチング法の本を職員室でわざとらしく読んで、置いてきたのがよかったのかな・・・??




しかし、本当の勝負はここからです。

指導がきちんと入る様になったということは、指導の質が子ども達のリアクションに現れます。

おもしろければノルし、おもしろくなければ荒れます。

信頼関係についても、今回復しようとしている最中であり、子どもを裏切る行為(言動の不一致・嘘つき)があれば、もう二度とチャンスはないでしょう。

一般社会と一緒ですよね(笑)


もともと荒れる状態であるということは、教育的ピリオダイゼーション理論(以下PEP) でいう「発信」のエネルギーや環境はあるということです。

「荒れる」=「子ども達の発信するメッセージ」ですからね。

このエネルギーをうまく利用すれば、未だに教師主導の静かなクラスよりは、指導の質は高くなります。

慣性の法則 と一緒で、静かにすることを習慣化されてしまった子ども達が、発信することはエネルギーがいることですからね。



本当に教育(共育)って奥が深くておもしろいですね。

荒れれば荒れているクラス程、学ぶことが多い。



11の魔法で子ども指導



今日はフットサルスクールの指導をしてきました。

フットサルスクールでは、5・6年合わせて8人しかいないスクールですが、戦術的ピリオダイゼーション理論(PTP) なトレーニングを行っています。

(当初は12人だったのですが・・・4人減ってしまいました)


と言いましても、スクールとして週1しか指導できないのと、チームとして活動していないので、本当の意味でのPTPトレーニングではありませんが・・・

PTP的発想で、フットボールのカオスフラクタル が存在するトレーニングです。

一応チームコンセプトに合わせたトレーニング設定にしています。


今日はそのトレーニングの一部、W-UPをご紹介!

よければ参考にしてください。

(グリッドも図を載せたいのですが、やり方がわからないので、言葉のみの説明ですがお許しください)






W-UP:「四角形内でのパス回し」(指導人数6人)


<説明>

フットサルコートのハーフコートより、若干小さめのグリッドで行います。

グリッドの大きさは、指導人数や引き出したいキックの種類によって調整します。

6人を2人ずつ3色のビブスを着せます。

四角形のグリッド内では、動きながら自由にパス回しをします。

ボールは3球(2人に1個の割合)

1分間に、コーチが目標設定した回数以上のパスを出すこと。

パスを出しても、繋がらないと回数に含みません。

オフ・ザ・ボールの選手は、他のボールを奪ってもインターセプトしても良し



<内容>

1.フリーパス(1分間に何回パスを出せるか計測・目標回数設定)

2.声を使わずに

3.インサイドキックで(状況により目標パス回数を増加)

4.アウトサイドキックで

5.指定したビブスの順で(ex:オレンジ→グリーン→ホワイト)


<キーファクター>

1.パスの回数は、最高回数者の回数より+αで設定

1.ボールを奪われる可能性があるので、ファーストタッチ&パスの質向上

1.パスを繋げないといけないので、出し手と受け手のコミュニケーション

2.声が使えないので、アイコンタクトとボディラングレージの効果的使用

3.目標パス回数を増加したことにより、早いパス回しが必要(ダイレクトor少ないタッチ数で)

3.ボールを持ってからの判断ではタイムロスするので、オフの段階での準備(観る・コミュニケーション)

4.アウトサイドにより相手に読まれにくい

4.アウトサイドによりキック動作時間の短縮

5.オフの段階での的確な準備(次の出し手を固定しているので、更に事前によく観ておく)

5.更なるファーストタッチ&パスの質向上




<解説>

このW-UPでは、四角形の中で自由にパス回しをすることにより、カオス状態を作ることができます。

もっと指導人数が多ければ、戦術的負荷も上がり、カオスレベルが上がるでしょう。


パス回数の目標設定がされているため、制限時間内(1分間)にたくさんボールを保持し、パスを出さないといけない。

ボールをたくさん保持しようとするならば、積極的にパスを受けにいくか、ボールを奪うか、インターセプトをしないといけない。

いくらボールをたくさん保持しても、パスが繋がらないとカウントに入らないので、パスの出し手と受け手のコミュニケーションが必要。(もちろんキックの質も)

あまり長い時間ボールを保持してるとタイムロスするので、出来るだけ少ないタッチ数でのパス出しが必要となる。そのためには、事前に視野の確保と状況判断、シンキングスピードの向上が求められる。

更にタイムロスを防ぐために、ファーストタッチにの質の向上は必須である。


一般的なグリッド内でのパス回しであると、相手に奪われる心配がないので、フットボールのフラクタルにならない。

ボールを奪えること、インターセプトできる状況を作ることによって、攻守の連続性が発生し、4つの局面が存在するので、フラクタル要素を作り出している。





いかがでしたでしょうか?

参考になりましたでしょうか?

僕自身もPTPトレーニングをまだまだ理解しているわけではなく、模索しながらの状態なのですが・・・

カオスとフラクタルな要素は意識してオーガナイズしましたので、PTPトレーニングの一部を行えたと思っております。


しかしながら、これはPTPのほんの一部です。

ご紹介したのはもちろんW-UPのみですし、この後にどんなトレーニングをオーガナイズをするかで大きく変わってきます。

チームコンセプトはメインコンセプトのみしか存在していませんし、スクールなので、紅白戦のみしかゲーム分析はできません。

リーグ戦や週末のTRMがあれば、1週間スパンでオーガナイズしないといけないですし、本来のPTPからはまだまだ程遠い内容です。




やはり自分が監督であるチームが必要ですね。

前々回の記事に「PEPの構築に大きな壁」 というのを書きました。

実は僕はmixiもやっているので、このブログと同じ内容をコピーして載せています。


すると、教育的ピリオダイゼーション理論(以下PEP)の構築において、フットボールと同じ4つの局面があるとご指摘を下さったマイミクの方がいました。

そのおかげで、一歩ずつ構築に向かうことが出来ています。




戦術的ピリオダイゼーション理論(以下PTP)ではフラクタルという要素で大切にされていることが、フットボールにおける4つの局面です。

「攻撃」 「攻撃→守備」 「守備」 「守備→攻撃」

PTP的なトレーニングをオーガナイズする際には、必ず切り離してはいけないことです。


フットボールでのこの局面。

学校教育界に適応させてみるとこうなります。



「攻撃」→「発信」

「守備」→「吸収」



そもそもこのPEPにおいて、学校社会は人間社会・人生のフラクタル であると定義付けています。


社会人である我々は、世の中の様々な事柄から学び、知識を得て、吸収します。

それを自分自身の中で考え、気づき、判断し、言動という形で発信します。

その発信は、社会においてバタフライ効果を生み、社会に還元します。

そして、その還元された社会から、我々社会人はまた学び吸収する。


こういった動作を繰り返しているんですね。


ならば!

学校教育もこうでないといけない。

というか、もともとこうだったんですよね。

なぜなら、学校社会は人間社会・人生のフラクタル なのですから。




少し話がそれますが・・・


バブル経済以前の高度経済成長の時代。

メーカーがモノを作れば売れる時代でした。

だから、一番欲しかったのは工場で大量生産するのに必要な「人手」

そしてそれを販売するための「兵隊」でした。

当時求められていたのは「人手」であり、そこで必要とされていたスキルは、上から言われたことをマニュアル通りに動くことだったんですよね。


しかし、バブルがはじけた頃には大量生産でモノは溢れ、売れなくなってきた。

消費者はモノを考えて選ぶ時代になったんですよね。

そうなるとメーカー側も、考えてモノを作らないといけないし、販売する営業マンはマニュアル通りの兵隊では売れなくなってきたんですね。


そこで必要なスキルが、「自分で考えて行動し、結果を導き出す」能力となったのです。

要するに「生きる力」ですよね。




今回改定された学習指導要領に「生きる力」を育成させるための指導が記載されていますが、バブル経済時代に構築された学校教育界で、はたして対応できるのでしょうか?

今の組織・指導観・指導者(先生や保護者といわれる大人)はバブル時代の教育しか受けていません。

ましてや、その人達で構成させている教育委員会から学んでいる若い先生方は、その世界で育っているのですから同じことです。

(もちろん、そうではない先生もおられます)

教員免許更新制度により、指導者が変革する機会が設けられましたが、それをどう活かしていくでしょう。


では、バブル時代に育った人達の組織で、「生きる力」など育成させることができるのでしょうか?

僕は大きく変革する必要性があると感じています。

法律を変えたところで、現場の人間が一緒であれば変わりはしません。




バブル時代教育で育った指導者達のツケが、今の学校現場に問題として現れています。

これからの学校教育界は、教育的ピリオダイゼーション理論(PEP) をもとに、ティーチングとコーチング を使い分ける、指導者として優秀な人財しか生き残れない時代になってくるでしょう。


あまりにも大きいスケールで書いてしまいましたが、僕はこれこそが、「生きる力」を育む起爆剤になると(現在は)思っています。




次回は、具体的に4つの局面においての、具体的な話ができればなと考えています。