私の贔屓球団ロッテは、10/2が角中選手、10/3が唐川選手の引退試合だった。
私は20年超のロッテファンなのだが、だからこのお二人の選手を新人の頃から見てきた。どちらも「ザ・ロッテ」という球団の顔にふさわしいプレイをしてきた選手。
角中選手は入団当初から大好きだった。
特に覚えているのは、交流戦で逆転満塁ホームランを打ったこと。これはその前の球を大飛球のファウルにした後のこと。大ファウルの後は凡退するのが常で、長年野球ファンをやっているけれど、打ち直した人を初めて見た。度肝を抜かれた。
他にも、パのゲームで鉄壁を誇った相手クローザーからサヨナラを打ったこと。1点ビハインドでもう手も足も出ない、といった状況で代打逆転サヨナラホームラン。どれだけチャンスに強い選手なんだろう、と本当にビックリした。
育成出身、個性的な打撃フォーム。首位打者2回。意外に速い足。ごつい顔立ちながら愛嬌があり、乱入してきた鳥集団をバットで追い払いに出てきたり、雨の中ちっちゃい傘を持ってみたりと、ロッテファンならみんな大好きな選手だったと思う。
この鳥を追い払うイラストを気に入ってインスタのプロフィールアイコンにするようなお茶目さも良くて(イラストレーターさんにちゃんと許可をもらったそうです)。
ちなみに私はあの泥臭い感じが好きで、若い頃からずっと一押しだった。いまだにかつての背番号61のTシャツを大事に持っている。彼をモデルにキャラ設定した人物を登場させた小説を書いたこともある。
最近は丸くなったのか後輩から送る一言集では「面白い先輩」という意見が多かったが、耳の痛いこともズケズケ言ってくれる、数少ない貴重な先輩に見えた。
唐川選手もまた、入団からずっと見てきた投手。
ピッチャーを目指す野球少年たちにはお手本にしなさい、と言いたいフォームの美しさ。乱れないコントロール。新人の頃から、デッドボールや近めの投球に怒るバッターに対しても全くひるまない度胸の良さ。
可愛らしいルックスとのそういうギャップに惚れ惚れ。そしていつも淡々と冷静に投げている少年、といった感じが抜けなくて、引退試合にお子さんが4人も登場して驚いた。
角中選手、39歳、唐川選手、37歳。
気力体力の厳しいアスリートの世界でその年までよくぞ頑張ってくれたと思う。試合に出ずともチームを支えてきた選手だったと思う。
新人だったお二人が、そんな年になっていたとは……時の過ぎるのが早すぎる。
寂しい気持ちと愕然とした思いが拭えず、しょんぼりしている。
(了)
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