最近、明石家さんまさんの「さんま御殿」をよく見る。
例えば「二世芸能人」のようなテーマで集合した15人程の出演者たちに、テーマに沿った苦労話や笑える話を語り合う番組である。
面白いから見るのだけれど、私の場合それだけじゃなくて。
一つにはゲストが旬の芸能人や元アスリートなので、最近疎くなりがちな流行を把握できること。
もう一つは、何より今更ながらさんまさんの話術に感心するからである。
話術と言っても、話す方ではなく、聞き出す力。これがもう、絶品なことは私が言うまでもないけれど。
ゲストの話に「うんうんわかるよ、そやね」とものすごくうなずきつつ話をどんどん掘り下げる。ああこうやって会話を広げるのね、そうしてその人の持っている何かを引っ張り出せるのね、と思わせる。
内容によって切り捨てたり突っ込んだりするタイミングとワードのチョイスが絶妙。
また、一旦取った笑いのフレーズはもう一度そのゲストにいきなり振ってトーク番組としてのメリハリや流れを作り出す。
話すのが苦手そうなゲストもいるが、ヒロミさんや山里亮太さんといった回転が速くてフォローできる芸人さんを一人二人置いていて、進行を補強。いつも1時間があっという間だ。
こういう角度から見てしまうのは、私の場合しゃべることに苦手意識が強いから。
昔からの仲良しには全然そんなことはないのだけれど、初対面とか取材相手とか、必ず緊張してしまい、予定はるか未満の内容しか聴き取れなかったりする。
その昔、シナリオ学校で勉強していた時、「あなたはなぜシナリオを書くのか?」と聞かれ、私は「書いたものならそこまで戻って直せるから」と答えたことがある。
相手はいたく感動してくれたのだが、これにはしゃべるのが苦手という裏側がある。
誰かと話すとき、苦手だから本題になかなか近寄れない。
上っ面のどうでもいい話から進まず、なのに余計な一言二言十言をべらべら話してしまう。非効率で無駄どころか大失敗を招いたりして、後から思い出すと顔から火が出る思い。でも決して取り消すことはできない。
だからしゃべることは基本的に嫌い……。
でも、物を書くことは違う。
考えながら言葉を選べるし、読み直して「違う」と思えばそこまで立ち返って書き直せる。
だから私は「しゃべる」より「書く」ことが好き。そして「書く」ことならずっと頑張れてきたので少しはマシなレベルに来たんじゃないかと思えている。
さんまさんなど、基本的にしゃべるのがお好きなのだと思う。
それで私はよく自問する。
好きじゃないから上手くならないのか、下手だから嫌いなのか? と。
これ、悪循環というやつかもしれない。
(了)
「月的なサムシング」がお題の新作短編(現代ファンタジー)。13分で読めます!
↓
「あつい」がお題の短編(ヒューマンドラマ)。14分で読めます!
↓
「アイドル・推し」がお題の短編(ヒューマンドラマ)。8分で読めます!
↓
「アイドル・推し」がお題の短編、もう一本(ヒューマンドラマ)。14分で読めます!
↓
「ホラーっぽい・ホラーじゃん」がお題の短編(コメディ)。12分で読めます!
↓
***以下過去受賞作抜粋です***
✨第267回超妄想コンテスト 「スポーツ」がお題の短編、続きが読みたい賞に選んでいただきました。14分で読めます!(ヒューマンドラマ)
↓
↓✨第262回超妄想コンテスト 「おまじない」がお題の短編、優秀作品に選んでいただきました✨ 7分で読めます!(童話)
↓✨第260回超妄想コンテスト 「雪月花」がお題の超短編、佳作をいただきました✨
6分で読めます!(ヒューマンドラマ)
第1回育成コンテスト「キャラクター 陰と陽」がお題の短編(現代ファンタジー)で、佳作をいただきました✨
14分で読めます!
↓








