久しぶりに「逃亡者」を観た。
1993年アメリカ
出演:ハリソン・フォード、トミー・リー・ジョーンズ
監督:アンドリュー・デイビス
これはマイベスト10に入るほど好きな映画で、何度観ても飽きない。
年を取るごとに集中力が弱ったのか、かつて大好きだった映画でも、ちょっと間延びやダレを感じるとついよそ見したするようになった現在。それでも、これは一気見。
何でこんなに好きでい続けられるんだろう、と、逆に不思議になって、気に入っている点を挙げてみることにした。
まず主演がハリソン・フォード、敵役がトミー・リー・ジョーンズというのは大前提。(このお二人の映画はただ出演しているというだけでほぼ全部観ている)
次にハリソン演じる主人公リチャードのキャラ。
妻殺しの罪を着せられた死刑囚で、護送中の事故で逃亡する。でも彼は医者なので、命がけで怪我人を助けたり、捕まるリスクがあってもつい人命救助してしまう。病院に忍び込んで自分のケガを縫い合わせたりできるのも惚れ惚れ。
更に頭がいいので逃げながら妻殺しの真犯人を突き止めていくし、人望があるので味方が多い。「やるなあこいつ。絶対無罪だし応援したい」と思わされる。
トミー演じるサムのキャラも惚れる。清々しいまでにシゴデキ上司で、そこに集まるのもまた上司と同じく有能なスタッフら。敵ながらリチャードを追い詰めていく様が爽快とも思えてくる。(このキャラ主演で続編ができてしまうほど)
そしてストーリー運びの面白さ。
妻殺しの冤罪という重いスタートながら、リチャードがあれやこれやの知恵で犯人をあぶり出していく過程も見どころ。
手掛かりは義手。その作成室に入る職員証を手作りし、ブラインドの掃除と称して入り込み、コンピュータのデータを探る。ブラインドの掃除だから閉め切っても周りは疑わず作業ができる。おお賢い、と思わされる。
また、お尋ね者として直接警官から人相を尋ねられたりする際に、「俺にそっくりな奴だな」とユーモアで答える。行こうとして呼び止められ、リチャードも観客もギクリとするが、チャック空いてます、との注意喚起でホッと笑ってしまう。
根城にしていたアパートの一室に踏み込まれた時ももうダメかと思わせておいて、実はそこの管理人の息子の逮捕だったりで、緊張と緩和の度合いも上手いなあと思う。
要は魅力ある主要キャラ、その2人の対立、大筋は真犯人探しながら様々な局面での緊迫感と緩和、その中での知恵比べや人間力の強い方が勝つといった最後は勧善懲悪、というところが何度でも観たくなる根拠になるだろうか。
面白い物語を作る上での基本的に大事なこと、参考になることがこれでもかと詰め込まれている映画だと、改めて思った。
(了)
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